こんにちは、小夏です。一昨日の１９日で新居に越してきてちょうど二週間、そして鼓太郎の月命日。あっという間に時間がたったけど、相変わらず家の中の片づけは道半ば。いろんな手続きで、あちこちへ行ったり、ない物を買いに行ったりと、バタバタしてて荷物の片づけが進まないみたい。時間だけ着実に過ぎた。
そんなゴタゴタ状態の中で鼓太郎がやって来た。いつもなら、自分が空に昇った夜の10時に帰って来るんだけど、朝散歩に行く前にあたしの横で寝てた。
なんだ？どうしたんだ？と、鼓太郎に尋ねる。
「いやー、新しいお家だから迷うんじゃないかと心配になって早めに帰ってきたんだよ。でも、迷わないで早々と着いちゃった」。
そりゃそうだよ。おとうさん、おかあさん、そしてあたしとで一緒に鼓太郎をここまで運んできたし、その時も、近づいてはこなかったけど、上空をくるくると回ってたのをあたしは知ってた。
「あれ、そうだったっけ？」
まぁ、いいよ。早く来たかったんだよね。鼓太郎だけ、東京の片田舎のお家しか知らないのは可哀そうだ。お家の中、ぐちゃぐちゃだけど、鼓太郎のコーナーだけは、東京のお家にいた時と同じようにもう出来上がってるよ。
あいにくの雨だけどお散歩みたい。あたし眠たいし、雨のせいでさらに寒そうだし。
でも鼓太郎は行く気満々だねぇ。「小夏、僕のレインコート着てるんだ！前は、全然小さくて首も胴もコートの留め具がはじけていたのに」。
確かに、このレインコートをちゃんと着れるようになるとは思ってもいなかった。そんなに、あたし痩せちゃったのかな。
「・・・うーん、前が太りすぎだったから、適性体重になったと考える方が良いのでは・・・」。
そうしとこう。老化で痩せたというのは、哀しいよね。
外に出ると鼓太郎は一人でぴゅーっと駆けて行った。新しい所だから、色々探検をしたいんだろうね。色々な所にマーキングしたいのかな？あたしは、最近のペースで歩くけどね。
「小夏、なんかやたら道が広いし、あちこち公園だらけだよ。お散歩楽しいでしょ？」
微妙だなぁ。楽しいんだけど、前のように歩けない自分が楽しくない。特に外に出て初めの15分ぐらいはダメ。そのあと、少しずつエンジンかかると良く歩くんだけどね。あたしのこと気にしなくて良いから、鼓太郎、好きに駆けて行っていいよ。
今月は帰って来る予定じゃなかった鼓太郎。だけど新しいお家に来たかったんだろうな。そして来たからには、コロナで外出自粛とかいって、年明けまでずっと居座るような気がしたのは、あたしだけだろうか？
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