北海道にミノムシはいないけど

こんにちは、小夏です。昨夜、おとうさんは鼓太郎より小一時間ほど遅れて帰ってきた。帰ってきたらしい・・・。あたしも鼓太郎も寝てたからね。だからオン出迎えはしませんでした。やっぱり、こうなっちゃうんだよね。帰ってきたおとうさんが、あたしの頭を撫でに来て初めて気づきました。

横に寝てた鼓太郎が、「僕の頭も撫でてよ」と言う。うん、でも無理だよね。おとうさんの目に鼓太郎は見えないからね。「そうだよね・・・」と鼓太郎はちょっと寂しそう。おとうさん、だいぶ疲れてたみたいで、その後、大いびきで寝てた。鼓太郎も大いびき。煩くて寝れやしないよ、と思いつつあたしもいびきかいて寝てたみたい。

そして朝。春分の日だね。みんなで朝散歩。おとうさん、鼓太郎のことは見えないけど、ポケットに携帯鼓太郎を入れる。いつもいつもじゃないけど、きっと鼓太郎が帰って来てると思って携帯鼓太郎を今朝はポケットに入れたんだ。

雪が溶けて歩けるようになった遊歩道へ。お天気よいから気持ちが良い。

鼓太郎も初めてじゃないけど、久しぶりだよ。おとうさんは、ときどきポケットから携帯鼓太郎を取り出す、ぷらんぷらんさせながら風景を鼓太郎に見せていた。ミノムシみたいに、携帯鼓太郎が揺れる。北海道にミノムシはいないんだけどね。それに鼓太郎は、携帯鼓太郎とは別にずっと先の方へ駆けて行ってる・・・。

遊歩道の雪は、先日からまたがくんと減ってた。顔を出した土の部分も、ずいぶんと乾いてる。足に柔らかな土の感触は久しぶり。

まだ遊歩道の横の公園は雪の中。

ずいぶんと減っているけど、完全に消えるには二週間くらいかかりそう。あ、二週間もすれば4月だ。その頃には、北海道でも桜のつぼみが膨らみ始めるのかな。

「小夏、結構あるけるねぇ」と鼓太郎が言う。うん、年齢の割には歩いていると思うよ。最近、お散歩中に話しかけてくる人が、「ちゃんと自分の足で歩いてうるね、スゴイスゴイ」と口々に言います。そうかな、こんなこんなものじゃないのかな?

「栄養がいいのかな?なんか僕がいた時よりもお肉の回数が増えてるような気がする」。いや、それは気のせいでしょ。

さて、遊歩道をぐるっと回ったし、そろそろお家に。お日さまも柔らかな日差しだから、お家の中に気持ちの良い陽だまりが出来ているはず。

鼓太郎のお腹を枕にしてお昼寝しよう。

 

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