こんにちは、小夏です。お散歩から帰って来ると、玄関先でオヤツをもらうのが、あたしの日常です。暑くて、はあはあ言ってても、この日常のルーティンは変わりません。今日も、はい、オヤツください。「小夏、食べていいよ」とおとうさん。ん、おとうさんの手の中調べても、何もないよ？
「小夏、そこそこだよ」とおとうさんが言う。えー、どこ？「うん？見えてないのか？匂いも分かんないの？小夏の手の所にあるよ」
ああ、ここですか。見えてませんでした。
あたしの目がちゃんと見えているのか、おとうさん、また玄関マットの上にオヤツを並べる。
大丈夫、今度は並べるところちゃんと見てたから、場所が分かってる。ちょっと反則かな。
老化に伴って白内障になって視力が衰えるワンは多いらしい。あたしは、白内障出てはいないと思うけど。毎年、病院へ行った時、先生があたしの目を覗き込みながら、「うん、まだ大丈夫」って言ってる。
でも、そう言えば今年の春に行った時、あたしの目を見なかったなぁ。先生の関心が全部あたしの体重に集中してて、目を見るの忘れた？でも、たぶん白内障にはなってないはず、だと思う。ちゃんと、おとうさんとおかあさんの顔は見えてるから。ちょっとぼやけてるけど・・・。
あたしの目も鼻も、確かに弱くなったかもしれない。でも、おとうさんの目も弱ってきてるみたい。何よりの証拠が、今日の写真は全部ピンボケ。
一緒に年取っているんだと納得しました。
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