真夜中の運動会、残念ながら認知症を認めるしかないかな

こんにちは、小夏です。ロングドライブもまだ大丈夫だと思ったあたしだけど、おとうさんに言わせると「こっちがたまらない、車の運転に支障が出る、もう無理かな」とのこと。自分じゃ初めのうち少し暴れただけだと思ってたけど、おとうさん的には3時間の間に5回くらい車止めて、あたしを落ち着かせようと外を散歩したり、変なところに潜り込まないように、隙間をふさいだりしたそうです。


そう言えば、後部座席からシートをすり抜けて、運転中のおとうさんに襲い掛かったような気もする。でも、暴れまわった後は、ストンと寝落ちして到着まで一度も起きなかった。

ようやく、おとうさんの実家に到着して一安心。お家の周りを軽く夜散歩して、あとは寝るだけ。・・・その筈だったんだけど・・・。

来るまでの間に、何度も散歩したから夜散歩は軽めで良いよ。

おとうさん、畳の六畳間に布団を敷き、あたし用の布団も出して床にはいる。あたしも、疲れてたからすぐ寝始めたけど、30分くらいしてむっくり起きたそうです。

そして、真夜中の運動会が始まった。

六畳間の真ん中に布団を敷き、おとうさんそこに寝てた。特に物のない部屋なので布団の周りはぐるっと適度な幅で空間が。これは、陸上競技場のトラックコースのように見える。見えれば、走らねば・・・。

あたしは、おとうさんの(布団の)周りをぐるぐると回り始めた。ショートコースだね、何周すればいいのかな?体力が続く限りの持久走かな。ざっざっざっと畳の上を爪と硬くなった肉球が擦る音が、あたしには心地よい。まだまだ回れるよ。

おとうさんが、「うーん、小夏、煩いぞ」と言う。外野のヤジがうるさいね。気にせず、あたしは黙々と回り続ける。布団を頭からかぶって、あたしの足音を聞くまいと堪えるおとうさん。なかなか起きださないね。あたしと一緒に回ればいいのに。

1時間くらいしたら、あたしの体内電池が切れた。その場に、ぱたっと崩れて寝始めた。

電池切れになったあたし。動いてきて、急にぱたっと、その場に崩れる。

あたしが寝始めたら、おとうさんが「やれやれ」と起きだしてトイレに行った気配。帰ってきても、目が開いちゃったみたいで、ぼうっと布団の上。30分くらいしたら、布団にもぐりこんでようやく寝始めた。

しかし・・・、それから30分。再び、あたしは復活。体内電池の充電が完了したみたい。

また、おとうさんと布団の周りをせっせと回り始めます。「うぇえ~」と変な声上げ、不機嫌そうな顔をしておとうさんが起きだす。どうにも、あたしの足音がうざいらしい。押し入れを開けて、布団を出して、畳が出ているところに敷き詰め始める。完全に覆われた。足音が確かに聞こえなくなる。

再び、布団をかぶって寝始めるおとうさん。でも、あたしはねぇ、布団が一面になったので走るべきトラックコースが良く分からなくなってた。結果、ぐるぐる回りながら、おとうさんを踏んづける。顔も何度も踏んづけた・・・。

「ああ、もう!」おとうさん怒って起きだす。そうだよね、明日は帰るからまた車の運転あるから、寝ておかなきゃね。そんな、焦りもあったのか、おとうさんあたしを抱えあげて、一階のリビングに。あたしをそこにポンとおいて、自分一人で階段を上がっていった。あたしが居ないことにして、ゆっくり寝ようという魂胆みたいです。

寝ている時は良い子なんだけどねぇ。迷惑かけるつもりもないんだけどねぇ。

でもでも、一時間くらいたったところで、あたしの吠え声に気付いたおとうさん、再び一階へ。椅子の足の間にはまって動けなくなってました・・・。あたしが、はまりそうな場所をふさいで、おとうさん二階へ。そこから二時間くらいは寝たみたいです。起きて来ると、また違う惨状をあたしが引き起こしてたけど、それは書かぬが花。

うーん、こうして見ると、やはりあたしは認知症になっているのかもしれない。おとうさんもおかあさんも、鼓太郎の認知症のイメージが強いのか、認知症イコール夜鳴き。あたしは、はまったりすると吠えるけど夜鳴きはない。だから、あたしが認知症になっているとは断定してなかったみたいだけど、この状態をみて「あ、こいつやっぱり認知症だ」と思ったそうです。

17才を前に認知症と断定かぁ。鼓太郎を認知症と断定したのは、15才になる少し前だったから、少しはマシだね。

でも、お家に帰って来てからは、こんな運動会みたいな旋回行動してないから、やっぱり違うんじゃないのかしら。期待を込めて。

 

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“真夜中の運動会、残念ながら認知症を認めるしかないかな” への2件の返信

  1. あまちゃん1号さん、コメントありがとうございます。
    鼓太郎の場合は、まったく同じような感じで、認知症と前提疾患でした。前庭疾患で自分で立てなくなってからは、徘徊なくなりました(したくても出来なくなりました)。
    前庭疾患の発作前は、とにかく黙々とグルグルと旋回徘徊。力尽きるまで旋回徘徊でした。
    小夏は、普段、旋回徘徊はしないので、まだ認知症はそうでもないと思ってましたが、やっぱり進んでいるみたいです。
    そろそろ鼓太郎の形見の旋回徘徊用のケージを出そうかなと思ってます。(円形のケージなので、いつまでも好きなだけ旋回徘徊ができる)

  2. 認知症と前庭神経炎等が重なってどうしてもグルグル徘徊してしまいます。我が家の柴犬さくらさんは、19年の長生きさんでしたが看取りの三カ月は、オムツをあてて生活しましたが、やっぱり歩きたいんですよね。それから、意外と食べてくれたのが栄養豊富な離乳食でしたよ。

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