こんにちは、小夏です。お部屋の中をうろうろしてると、お風呂上がりのおとうさんが手招きする。あたしのシックスセンスが、手招きに応じて近づいてはダメだよと告げる。うん、でも何か美味しいものをくれるような気もする。判断しかねて固まっていると、おとうさんの方から近づいてきて、あたしをつかまえる。「小夏、今日はお天気いいからシャンプーしようか」。ゲッ!
考えてみれば、長い事シャンプーをしていなかった。北海道に来てからずっと寒い日が続いたので風邪をひいてはまずいと、ずっと延ばし延ばし。結局、北海道に来る前のシャンプーが最後かぁ?
さすがに汚れてるかも。でも、加齢とともに新陳代謝は低下してるはずだし、もともと脂性じゃないし、体臭もきつくないからね。まだシャンプーしなくてもよいのでは?
あたしの提案は即座に却下。あっという間に服を脱がされちゃった。
「よし行こう」とあたしを抱えあげて浴室に。前のお家のお風呂場よりも今のお家のお風呂場は狭い。逃げ場所がない。逃げるも何も、おとうさんいきなり浴槽にあたしをドボン。お湯をかけまくられて、しばしお湯につかる。
浴槽から引き上げられると、毛がぺったんこでずいぶんと貧相な体に自分も驚きます。おとうさんも、「小夏、痩せっちゃったね」と寂しそうに言う。
その後、20分ほどシャンプー。なかなか泡立たなかったので、やっぱり毛が脂っぽくなってたみたい。買ってきたばかりのシャンプーボトルの半分くらいを一気に消費。
途中で、あたしも疲れて無駄に抵抗せず、床に突っ伏してました。その方が早くこの苦行を脱する方法だと、この年になって初めて分かりました。
シャンプーが終わって、ドライヤーがまた大変。シャンプーの最後に柴ドリルで水けを飛ばすんだけど、最近、柴ドリルの勢いがないせいか、水があまり飛ばなかった。あたしを包んだバスタオルがべちゃべちゃになってた。
なかなかドライヤーが終わらないので、何度か脱走。
でも、このままじゃ風邪ひいちゃう。もう少し辛抱しようか。
8部ほど乾いたところで終了。あとは自然乾燥です。そのあと、きれいな服に着替えさせてもらいました。自分のベッドで、ゆったりと休憩。
いやー、疲れた。久しぶりという事もあるけど、シャンプーはやっぱり疲れる。老犬なのでシャンプーはたまにでいいよ。
久しぶりのシャンプーの匂いが鼻をくすぐる。疲れたけど、いい気持ち。
このまま少し寝る。ご飯の用意が出来たら起こしてね。
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