こんにちは、小夏です。鼓太郎が祥月命日、空の上の誕生日に帰省して来てから早一ヶ月。いつも帰省すると、お家の中でごろごろうだうだしながら長いこと寛いでいる。「桜の花が咲くまでいるよー」って言ってたけど、うーん、札幌の片田舎はまだ桜の蕾は固いよ。東京はもう散っちゃったみたいだけど。
それでも、あと一週間くらいかな。桜前線の北海道上陸は。他のお花も同じだけど、咲き始めるとそこからは早いからね。
「僕、桜の花の下を小夏と一緒にお散歩したい」。うん、あたしもだよ。でも昔みたいに元気に歩けないから、一緒にカートに乗ってのお散歩になりそう。それに近所には桜並木はないんだよね。東京の片田舎の方が桜の木は多かったような気がする。
桜並木がありそうな車に乗っていくような離れた所には、あたし行けないよ。車に乗れないんだ。「大丈夫、そういうところは、僕一人で飛んで行って見てくるよ」。じゃあ別に一緒にお散歩で桜の木の下を歩かなくても良いのでは?「いや、一緒に歩くことに意味があるんだよ」。
うーん、わかったようなわからないような。昔一緒に歩いてた時でも、鼓太郎は桜の花なんか見ずに木の根元の匂いチェックばかりしてた。マーキングもいっぱいしてた・・・。
「いや、桜のかほりもちゃんと感じてたよ。花びらがひらひらと飛んでくるのも好きだった」。ん、桜の花が咲くまでだと、花びらは散らないよ。桜の花が咲き始めたら空の上に戻るんだよね。
「そうか、じゃあ前言撤回。桜吹雪を見てから戻ることにする」。なんかいい加減だね。一層のこと、もうお空の上に戻らないで、ずっとお家にいればいいんじゃないの?
「でも、空の上でそれなりの時間を過ごさないと、生まれ変われないから、戻らなきゃ」。そうなんだ。なんか嘘っぽいけど、鼓太郎がそう信じてるんだったら、それでいいや。
「僕、生まれ変わったら、またこのお家に戻れるのかな?」。・・・それは難しいかも・・・。おとうさんとおかあさんも年取ったし、一緒に暮らすワンはあたしが最後と思ってるみたいだから・・・。
それでもそんな奇跡が起きればうれしいよね。
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