こんにちは、小夏です。おとうさんは、何年もの間、年に一回、それも二月にロールキャベツを作ります。ロールキャベツを作るのは結構面倒らしいんだけど、それでも二月には必ず一度だけ作る。この間、丸ごとのキャベツを買ってきたなと思ってたけど、その時に慎重に外側の葉をはがしてたので、そろそろロールキャベツを作るのかなと思った。そして、昨日の晩ご飯で出てきました。
あたしは、ロールキャベツが好きです。基本的に野菜を食べないあたしだけど、ロールキャベツは完食します。中にひき肉入ってるからね。
さて、今年の出来はどうかな？と待ち構えていたら、おとうさん、切り分けて初めに鼓太郎の所へ持って行った。そうだよね、ロールキャベツは鼓太郎なんだ、わが家では。
鼓太郎は3月の19日にお空に昇ったけど、2月の下旬ごろから殆ど物を食べれなくなりました。そんな中で、色々と手を変え品を変え、何とか何かを食べさせようとしていたおとうさんとおかあさん。そして、最後に固形物でそれなりの量をしっかり食べたのが、おとうさんの作ったロールキャベツだった。昔のブログを読んでくれた人は覚えているかも。
実際に最後に食べた固形物は、おかあさんの親子丼だったけど、その時はもうあんまり量を食べれませんでした。
自分で作ったこともあり、おとうさんは、鼓太郎の最後の晩餐はロールキャベツと完全にすり込まれちゃったらしい。だから、毎年、この時期に一度だけ作り続けてる。
あたしは、そのご相伴にあずかってます。美味しいよ。でも、あたしも、おとうさんもおかあさんも鼓太郎のこと思い出すから、なんかいつもほろ苦い味に感じちゃう。
そんなことを想いながら、ふと鼓太郎のコーナーを見ると、台に手をかけて鼓太郎がロールキャベツをぱくついてる。「今年も食べれた」。何だぁ、いつ来たんだ、こいつは。「ロールキャベツを食べるために臨時の帰省。食べたら急いで帰るよ」。
がつがつと犬食いして、鼓太郎はあっという間に帰って行った。そうだよね。来月は、また帰ってくるんだからね。
さてと、あたしはお代わりを要求してみようかな。例年は大量に作っているので、まだ残ってるんじゃないの？
「今年から作る量を減らした、みんな年取ってきたから食べすぎは良くない」と、おとうさん。
えー、そうなのぉ？好きなものは食べれるときに食べた方がいいとあたしは思うけど。後から後悔するよー。あたしの声は無視されました・・・。
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