こんにちは、小夏です。雪が積もったところを歩けば、あたしの足跡はくっきり残る。それは当然だけど、あたしの動きがそのまま残ってしまうのは、ちょっと嫌かな。普通に歩いていればいいんだけど、うーん、明らかに旋回している証拠を突き付けられるような気がする。
認知症になると旋回歩行が出るとは言われているけど、自分ではなかなか認めなかった。でも、「ほら、小夏、見て見なよ。ぐるっと回って同じところに戻ってるよ」とおとうさんに言われ、しげしげ見ると、反論の余地がない・・・。
雪国ならではのデメリットか。
デメリットと言うようなもんじゃないか。要はまっすぐに歩けば良いだけ。でも、それができれば苦労しないよね。自分では、まっすぐに一生懸命歩いているつもりだから。でも、知らない人が見ると、「こんなところに、ミステリーサークルが!」と騒ぎになるのかもしれない。
あたしの旋回サークルは、なかなか大きい。鼓太郎はもっと小さな円を描いてたよね。認知症の程度によって、サークルの大きさが変わるの?大きなサークルだと認知症の程度が軽くて、小さいほど認知症の程度が重いとか。
「僕の旋回行動は、前庭疾患のせいだから、認知症のせいじゃないよ」と鼓太郎。
いやいや認知症の症状がひどくなって、そのあと前庭疾患の発作起こしたんでしょ?順番違うよね。もう忘れたのか?
「そうだったかなぁ・・・」。まさかお空の上で、また認知症になってしまったのではあるまいか?
鼓太郎のことはさておき、深雪の上での歩行はデメリットじゃなくて前向きに考えることにしよう。たまに深い雪の上を歩いて、どういう足跡が残るかで認知症のチェックをするということにしよう。意外に一直線に歩くこともあるかもしれないしね。
幸い近くに沢山ある公園は、雪のせいで人が殆ど踏み込まないから、足跡が残るような雪の状態が維持されそうです。
↓ 白い雪の上に残るあたしが作ったミステリーサークルを眺めながら参加中!