こんにちは、小夏です。あたしの晩ご飯時、おとうさんが食料倉庫(そんな大げさな物じゃなくて、あたしのご飯やオヤツをしまってあるところ)をごそごそと漁ってる。どうやら、今日の晩ご飯は、あたしの食べれるおかずがないみたいで、何かトッピングできるものないかと探してるみたい。
この間、たくさん買ってたちゅーるでいいよ。あたし、ちゅーる大好きだから。ちゅーるは、なんか大ヒット商品になったよね。
でも、おとうさん、ちゅーるではなく、下の方から缶詰を取り出した。缶詰なんて残ってた?見上げると、あ、a/d缶だね。去年の夏にあたしの食欲が落ちたときに買ったものが残っていたんだ。
「a/d缶はカロリー高いからなぁ・・・。また、小夏が太る・・・。あ、でも賞味期限が切れかかってる・・・。じゃあ、いいか」。
缶の底に”BEFORE 05 2020″と印字されてます。「2020年の5月までに食べてね」と言う意味だよね。あたし、a/d缶も好きだよ。他の療養食は苦手なんだけど、a/d缶だけは好物。
缶の蓋をぱかっと開けるおとうさん。それをあたしに向かって差し出す。ん、いい匂いだよ。賞味期限内だから、傷んでないよ、美味しく食べられるよ。
1/3位を取り分けて、ドライフードとぐちゃぐちゃに混ぜ合わせる。a/d缶だけでも良いんだけどと、それを眺めるあたし。さ、準備できたみたい。
a/d缶は総合栄養補給食だから体力落ちている時などの療養食です。今のあたしも、加齢によるものだけど、体力落ちてきたから良いのでは。それじゃあ、いただきまーす。
鼓太郎の最後の一ヶ月は、a/d缶だけの食生活だった。初めのうちは、そのまま食べてたけど、だんだん食べれなくなって、お湯でゆるめて流動食として食べてました。その時、あたしも欲しかったけど、全然、分けてもらえなかった。鼓太郎の命をつないでくれてたのがa/d缶だったね。鼓太郎が食べれる量が減り、食べ残すようになってからそれをもらえるようになった・・・。
あたしも、いつか来る最後の時期にはお世話になると思うけど。
とりあえず、あと2/3は残ってるから、それはきっちりといただきまーす。
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