こんにちは、小夏です。先日行った公園の入ってすぐのところに長ベンチがあります。公園の中にベンチは沢山あるんだけど、このベンチだけ、わが家のみんなにとって特別なベンチ。なんの変哲もない公園のベンチだけど、でもわが家では特別なベンチです。
どこのお家にも、他所の人にしてみるとどうでも良いようなものでも、そのお家にとっては大切なものってありますよね。
わが家では、このベンチがそうした特別なもの。鼓太郎のベンチって呼んでる。
2016年1月末。1月の中旬に前庭疾患で立てなくなった鼓太郎ですが、その後復活してよたよたながらも歩けるようになった頃、この公園に来ました。何十回、百回以上来た公園だから、少しでも元気になるかなという根拠のない理由だったみたいだけど、それでも、鼓太郎は嬉しそうな顔してた。
流石に体力が落ちていたので、疲れやすかったのか、休憩を頻繁に入れながら、それでも無事に公園を一周した。ショートカットしたけど、それはおとうさんが選択したんだよね。鼓太郎は、一周する気だったみたいだったけど、でもショートカットでも満足だったみたいだった。
認知症のせいで表情乏しくなっていた鼓太郎だけど、にこにこしてたよ。
そして公園の出口(入口)。ちょうどベンチに冬の日差しが気持ちよさそうに当たってた。ふと、おとうさんベンチに腰掛け、鼓太郎を抱き上げる。
若いころは、抱っこ嫌いで、無理やり抱っこされると、おとうさんの顎や顔面に頭突きしてたけど、この頃は大人しく抱っこされていた。体が痩せてきて、おとうさんの腕の中にすっぽり入るようになってたから塩梅良かったのかな?
抱っこされて、少しもぞもぞしてたけど、あっという間にすうすう言いながらうたた寝を始めた。なんか、幸せそうな顔してた。
この公園の中を駆け回っていた頃の夢でも見てたのかもしれない。
その日から、このベンチはわが家にとっては特別なものになった。でも、その後、この公園にきても、何故かこのベンチをおとうさん避けてたね。何となく、気持ちはわかってるよ。
でも、この間この公園に行った時、このベンチを見ておかあさんが、「あ、携帯鼓太郎を連れてこなかった」と。あ、みんな鼓太郎を家に置いてきたことに、この時はじめて気づいた。鼓太郎に申し訳なかったけど、でもベンチみて思い出したから勘弁してもらおう。
いつかあたしも、このベンチで抱っこされながら、うたた寝するのかな。
ちょっと湿り気おびた記事になっちゃたけど、ゴメンなさい勘弁してね。
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