こんにちは、小夏です。リビングの横の和室でくつろいでいると、ほんわかと良い匂いが漂ってきます。今日は、カレーライスか。流石のあたしもカレーライスは食べない（出されれば食べると思うけど、流石に出してくれない・・・）。でもカレーライスの中に入ってるお肉は好物です。
カレーのルーはぬぐわれているけど、それでもお肉にはカレーの香辛料が少し染み込んでいる。これが食欲を掻き立てます。人間と同じです。おとうさん、お肉を一切れあたしの目の前に。
香辛料を伴った匂いに条件反射で、舌がチョロっとでてしまう。
おとうさんが、自分のお皿の中にあるお肉を大部分あたしに取り分けてくれます。自分でも食べてるとは思うけど、たぶん三分の二はあたしが食べちゃいます。
おとうさん、あたしの食事台の方へ行き、お肉を小さく割いてる。そのままだと、瞬間消滅しちゃうし、喉に詰まらせかねないからね。でも、あたしは我慢できず、横から覗き込み、早く早くと催促。
ようやく準備できましたか。待ちかねました。いっただきー。
若いころと変わらずにガツガツ、あっという間に食べきります。
他のお肉も好きだけど、カレーの中のお肉はちょっと別物。あたしは、カレーの風味が好きなのかな？
カレーライスに入っているお肉はあたしも好きだけど、鼓太郎も好きだった。でも、もともとお腹の弱い鼓太郎にはわずかの香辛料も駄目だったみたいで、翌日は決まってお腹壊して下痢になってた。そのたびに、「もうあげない！」っておかあさんに怒られてた。
でも、次のカレーライスの時に、鼓太郎がおとうさんとおかあさんの横で、目をきらきらさせながら良い子座りしていると、二人とも簡単に負けて、またお肉あげてたね。
お腹壊さないあたしは、当然のごとく、毎回食してました。
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