公園で遊んでくれたおばちゃん

こんにちは、小夏です。公園に行った時、あたしの老化度チェックをされる石段の所で、暫し抵抗して固まっていたら、向かいからやって来たおばちゃんが、あたしのこと撫でてくれた。


あたしは、テンションの高い小さい子供はちょっと苦手だけど、大人というかシニアの人間は大好きです。もちろん、相手が犬好き、柴犬好きが条件だけどね。

相手が柴犬好きかどうかは、すぐわかる。撫で方でも、柴犬好きかすぐにわかる。

この時のおばちゃんも柴犬好きなのがわかったから、尻尾ふりふりですぐにすり寄っていきました。

わしゃわしゃと、乱暴じゃないけど、大胆に撫でまわすおばちゃん。この撫で方は、犬と暮らしたことのない人にはなかなかできません。

そしたら、おばちゃん、リードを持つおかあさんに、「うちにも柴がいたんだけど・・・」。いたんだけど、という言い方は、今はもういないという意味。お空に昇っちゃったんだ。「18才まで頑張ってくれたんだけどね」。

それは長生きだ。大事にしてもらってたんだね。きっと幸せな一生を送ったんだね。

今もおばちゃんの心の中に、その姿が残っているはず。あたしに似ている?似ちゃいないだろうな・・・、もっとスマートだろうな・・・。

でも長く柴ワンと暮らした人たちは、シニアになったあたしに余計に接近してくるような気がする。みんな、自分のところの柴ワンをあたしに重ねてるんだろうな。ずっと一緒にいて、でも、最後の方の記憶、年老いたころの記憶で、シニア犬のあたしを撫でてくれるような気がする。

考えてみると、あたしを撫でてくれる人の半分以上は、少し年配の人で柴ワンと長く暮らし、そして柴ワンがお空に昇っちゃった人が多い。自分の家の柴ワンを思い出して撫でてくれるのかな。

おとうさんもおかあさんも、あたしがいなくなったら、よそのシニアの柴ワン見つけたら近づいて行って撫でさせてもらうような気がする。なんとなくだけど、きっとそうすると思う・・・。その時、あたしや鼓太郎のことを思い出してくれるとちょっと嬉しいかも。

あ、あたし今、換毛期に入ってたんだ。おばちゃん、黒いスラックスはいてた。それなのにずりずりすり寄ってしまった・・・。あたしの毛がたくさんついちゃった。

おかあさん、それに気づいて謝ってた。そしたら、おばちゃん、「いいの、いいの。(毛がつくの)わかってるし、なによりも柴犬大好きだから」と、笑いながら言った。

また、会うことあったら撫でてね。

少し元気になって、階段をあたしは一気に昇る。老化度チェックは問題なし。

と思ってたら、目の前にまた石段が・・・。

そうだ、ここの石段は二段階だったんだ・・・。ちょっと堪えるかな・・・。

 

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