こんにちは、小夏です。昨夜、日付が変わると同時に鼓太郎は帰ってきました。お帰りって出迎えてあげればよかったけど、あたしは既に熟睡モード。背中のあたりがほんわか暖かくなったので、帰ってきた鼓太郎がひっついてきたと夢の中でぼんやり考えてた。
夢かと思ってたけど、そうじゃありませんでした。朝早くから、ベットの下っから「へっへっへっ」と懐かしい荒い息遣いが聞こえてた。あ、帰ってきたんだね。お帰り。
あたしを迎えに来たんじゃないと、うざいくらい何べんも鼓太郎が言う。わかってるよ。そんなに気にしないでよね。一緒に朝散歩に行こうか。
おとうさんも、鼓太郎が帰ってきたと思ったのか、散歩に出るときにポケットに携帯鼓太郎を入れてた。携帯鼓太郎は、鼓太郎の分骨ペンダントのことです。遠出するときなんかは、鼓太郎だけを家に置いていくのは可哀そうだと、おとうさんのポケットの中に鎮座するのがわが家の習慣。今は、おとうさんの足元に絡みついてるから持っていかなくても大丈夫だと思うけど、おとうさんに鼓太郎は見えないから仕方ないか。
あたしの最近の定番公園へ。お家から一番近い公園です。カートから降ろしてもらってオシッコして数歩歩いたところでコケるあたし。最近なんかコケるんだよね。何かに躓くわけじゃなくて、足がふらつくのかな。
携帯鼓太郎をあたしの前でぶらぶらさせながら、「小夏、ちゃんと立たないと鼓太郎に笑われちゃうぞ」とおとうさんが言う。
横で鼓太郎が、「僕そんなこと言わないよ、小夏、大丈夫?起きれるように背中押してあげるよ」と小さいな声で言う。
方向は違うけど、おとうさんも鼓太郎もあたしを気遣って言ってる。ありがとう、感謝です。そろそろと立ち上がる。
うん、大丈夫。ちゃんと立ち上がれた。ふるふらしないようにしなくちゃ。
おもむろに動き始めます。さて、散歩の続き。鼓太郎には申し訳ないけど、あんまり長い散歩はできないよ。
ゴメンよと言おうと思ったけど、鼓太郎は公園の中をぐるぐると爆走してる・・・。これは、謝らなくてもいいかな。
「僕が歩けなくなった時、小夏も怒らずに待っててくれたからね」。怒らなかったけど、鼓太郎をおとうさんに預けて、あたしはおかあさんとずっと先まで走って行ってUターンしてた・・・。
今は、こんなお散歩しかできないけど、鼓太郎がいる間は、毎回、一緒にお散歩に行こう。昔みたいにね。
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