なんだか今回は、お家に帰りにくい by 鼓太郎

こんにちは、鼓太郎です。明日は僕の月命日だし、明後日は地上の誕生日なので、例年6月は大威張りでお家に帰ってくるんだけど、なんか今年はちょっと帰りにくいです。今は落ち着いたけど、小夏が長いあいだ不調だったので、帰っていいものやら逡巡します。下手に帰って、小夏に「鼓太郎、あたしを迎えに来たの?」とか言われると嫌です・・・。


お誕生日なのではりきってお家に帰って、死神扱いされたら目も当てられない。小夏とは以前に、最後の時はちゃんと迎えに行くからね、と約束してたのが仇になっちゃった。

僕の15才誕生日の少し前、少し背中が丸まってきたけど、今の小夏ほどじゃない。3歳も違うから当たり前か。

でも、小夏が生来の生命力で無事に復活したからそこまで気にしなくてもいいのかな。小夏自身も、それほど深刻に考えてなかったみたいで、ちょっと具合悪いなぁくらいに思ってたのかな。

おとうさんとおかあさんは、ちょっと覚悟したみたいです。年齢だけを考えれば、何があってもおかしくないから。大量によだれを垂れ流した小夏をみて、特におとうさんは覚悟したそうです。なぜか、僕が最後の日におとうさんの膝の上でオシッコを垂れ流した光景とかぶさった。それ、あんまり覚えてなくても良いのだけど、でも絶対に消えない記憶みたいです。

15歳の誕生日ごろ。お昼寝風景。小夏が広いベッドを独占して、なぜか僕は床の上・・・。

小夏がぐったりしている時に、小夏を撫でながら、おとうさんが「鼓太郎、小夏をまだ連れて行くなよ」と小さい声で言ったのは、僕にも聞こえました。あーあ、やっぱり死神扱いされてます。でも迎えに行く予定はなかったし、この先もずっと予定は入ってないから大丈夫です。

どうしようかな?今回は、お家に帰らない方がいいのかな?

僕が15歳の誕生日のディナー。ステーキを焼いてもらって、ドライフードの上に乗せてもらいました。
こっちは小夏。自分の分はさっさと食べ終わって、追加のおねだり。とろけるような顔して食べてる。

と、迷ってたら、「鼓太郎、誕生日なんだからさっさと帰っておいでよ」と小夏が言ってくれた。ありがと。それじゃあ、いつもと同じように日付が変わったころに帰省するね。

 

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