こんにちは、小夏です。太平洋側の冬晴れの中、今日も鼓太郎を連れてお散歩です。気温低いけど、陽差しがしっかりしていると、あたしの影もしっかり。少し寒いけど、陽差しのあるこの時期のお散歩が、一年の中でも一番好きかもしれない。
と、おとうさんがポケットから携帯鼓太郎を取り出す。
鼓太郎、おはよう。気持ちの良いお天気だね。
「うん、でも、おとうさんのポケットの中にいると暗くてよく分からないし、なんか臭いし・・・」。
じゃあ、あたしの背中に乗せてあげようか?別にそんなに重くもないはずだから、いいよ乗っても。
「ありがとう、でも、こっちの方がいいや。こっちの方が、眺めがいいよ」と、何故かあたしの頭の上に。何か、鼓太郎に操縦されてるみたいだけど、まぁ、いいか。じゃあ、歩くね。
少し歩いた所で、ああっ、という声が聞こえたような聞こえなかったような。
頭の上に鼓太郎を乗せているの忘れて、地面の匂いを嗅ごうと下向いたら、携帯鼓太郎が転がっていった。
危うく排水溝に落ちちゃうところでした。
それに懲りた鼓太郎は、再びおとうさんのポケットの中に。
ポケットから、ぶつぶつ文句言ってる声が聞こえる・・・。
まぁ、5メートルくらいは、ちゃんと頭に乗れていたんだからいいじゃない。
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