こんにちは、小夏です。桜が満開を迎えてきたことは嬉しいんだけど、困ったことにあたしの食欲も全開、いえ満開状態になってしまった。食欲の秋とは言うけど、食欲の春とは言わないよね。ほんの数日前までは、普通のペースだったと思うんだけどなぁ。なんだろ?
食べれなくなるとワンも終わりだから、食欲があるのは良いことだと思うけど、ありすぎるのは体重の急増につながり、足腰や心臓に負担がかかっちゃう。
若い時は、多少の体重増加は、まぁ大丈夫かと思えるけど、この年になって体重増えるのは絶対マズイ。もともとスマートとは言い難いもんね。
しかし、何故だ。ハテ?
真剣に考えてると、鼓太郎がこそこそ逃げてく。?何故、逃げる?
「いやー、僕、最後の二か月くらい食べれなくなっちゃたじゃない?だから、お空の上に行っても食への思いが捨てきれていないんだよ」。
うん、わかってるよ。でも、それが何か?
「せっかく、お家に帰って来ても、お供えしてもらっても、実際に口にできないんで、食への思いはなかなか癒されないんだ。でもね、小夏経由だと、あーっ食べたという実感があるんだよ」。
?どういうこと?あーっ、そう言えば、前に何回かあたしの体を使って、お肉食べてたよね。断りなしに入り込んで、ご飯たべてたのか。確かに食欲満開になってきたのは、鼓太郎が帰ってきたころからだ。なんてことするんだ。
でも理由が分かれば少し安心。もう、勝手に入るなよ。
「はい、ごめんなさい」としおらしく鼓太郎が返事する。「でもねぇ、僕のドライフード嫌いは小夏も良く知ってるよね?小夏ドライフード、何もトッピングされてない素ドライもばりばり食べてるよ」。
・・・確かに・・・。鼓太郎のせいばかりじゃないのか・・・。
摂食に努めよう。
おかあさんが、ぼそっと言う。「小夏ー、そろそろ狂犬病の予防注射で病院に行くことになるけど、また先生に叱られるよ。また、絶食だって言われるよ」。
あ、・・・、まずいかも・・・。院長先生はチョロいけど、女医先生だと怖いんだよね。
願わくば、食べても体重は増えていませんように。無理か・・・。
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