こんにちは、小夏です。先日、おかあさんと散歩してると、女の人が少し離れた所から走って来て「さわってもいいですか～」と、あたしのことを撫でてくれた。この年になっても「可愛い可愛い」と撫でられるのは、まんざら悪い気分じゃない。あたしの魅力が人を引き付けるのは、当然だけど、ちょっと罪かしら？
でも、おとうさんと散歩している時は、あんまり人は寄って来ない・・・。これは、あたしのせいじゃなくて、たぶんおとうさんのせいだと思う。ガタイはでかいし、少し凶暴な顔つきだもんね。あ、でも最近は目つきが柔らかくなってきたから、凶暴は言い過ぎだね。ふつうのオジサンです。
さて、おかあさんとの散歩の時、あたしを撫でに来てくれたこの人、おかあさんもおとうさんもお世話になってる近くの病院の人でした。その人は気づかなかったみたいだけど、おかあさんはすぐわかって尋ねて、確認したらやっぱりそうでしたす。でも、ここは病院と反対方向だけど？
「私、昔から柴犬が大好きで大好きで」。
うん、柴犬好きな人多いよね。好きだから近づいて来るんだろうしね。
「何度か見かけてて、撫でたかったんです」。
そうか、前に見かけた時は、おとうさんと散歩してて、近づきにくかったんだ。
「さわってもいいですか？」
うん、撫でてくれるの？あたし、撫でてもらうの好きだよ。
でも、その女の人、手を上からかざしてきたので、あたし反射的にビクッと構えてしまいました。
「犬は上から手を持ってくと驚いちゃうから、下から手を出した方が良いですよ」と、おかあさんすぐフォロー。
そうなんだよね、上から来ると無意識に構えちゃうからね。女の人、今度は下から手を出して来て、あたしをさわさわ。犬に慣れてないと、まず頭を撫でようと誰でも思うけど、まずは顎の下から撫でてもらう方が、犬的には安心。
「いい子だねー。ふわふわ。おとなしいねー、いい子だねー」。
あたしも気持ち良いから体重掛けて、擦り寄ってきます。
暫く遊んでもらった後、その人は踵を返して病院の方へ走って行った。本当に、あたしを見つけてわざわざ逆方向から走って来たんだ。そんなに、柴犬が好きなんだ。
でも、今まで柴犬、柴犬に限らず犬と暮らしたことないんだろうね。撫でる時の手の出し方で、そのことはすぐにわかりました。この女の人に限らず、他の人も手の出し方でわかります。殆ど外れることがない。
いつか柴犬とその女の人も一緒に住むことがあるのかな？今は一緒に暮らせない事情があるのかな？一人暮らしだったり、アパート暮らしだとか？また、会うことあったら撫でさせてあげるからね（なぜか、上から目線？）。
でも、柴犬と一緒に暮らすのもなかなか大変だよ。
あたしみたいな大人しい子だったら良いけど、鼓太郎みたいな暴れん坊だったら大変だし、今日も、あたしの抜け毛が洋服に一杯ついてることに後で気づくと思う・・・。
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