越後湯沢にて 雨蛙のレクイエム

越後湯沢は、私の若い頃からドライブでよく訪れた土地です。スキー場で有名ですが、雪道運転は自信がないので、行くのはもっぱら春から秋までの間です。鼓太郎と小夏とも何度か訪れています。

大体は、アルプの里に行ったり、へぎそば食べたり、ここから新潟までの間の酒屋で日本酒の買い出しなどが目的で、その合間に鼓太郎と小夏と適当に山野を散歩していました。あちこちに、素敵な自然の場所があるので散歩に困ることもありません。車を止めることが出来る場所さえあれば、周辺をちょろちょろと散歩です。

鼓太郎も小夏も、それで満足して楽しんでいました。


冒頭の写真は、そんな越後湯沢のどこかです。場所の詳細が今となっては特定できません。近くに大きな建物があり、そこの駐車場を拝借すると向かい側に小さな公園があり、そこで撮った写真です。木々が木陰を作り、アスファルトもすっかり苔むしていて、池のある公園です。

鼓太郎が凝視する家内の指先にちょこんと乗っているのはこちら。

雨上がりだったせいか、公園の小さな池から大量の雨蛙が道路に出てきていました。首を伸ばして、見つめる鼓太郎のこの時の顔が好きで、今でも大事にしているのが、冒頭の写真です。

こっちの写真の方が、いいかな?鼓太郎の表情がよく見えます。

同じように小夏にも雨蛙を見せます。

なぜか妙に嬉しそうな顔をして見上げているのが気になる・・・。

しかも、なぜ、舌なめずりする?何か勘違いしていないだろうか・・・。

この後、鼓太郎と同じように鼻先に雨蛙をもっていったのが間違いでした。

悲劇が起きた・・・。小夏の口の中に雨蛙が消えた・・・。

慌てて取り出そうとしますが、既に姿はなし。こんなことで、命を落とすことになった雨蛙。申し訳ない気持ちで、ご冥福を祈りました。

小夏は、このあと、物凄く怒られたのは言うまでもありません。でも、怒られるべきは、ちゃんと躾のできていなかった私と家内なのかもと、今になれば思ってます。

事件のあと、小夏はかわらず元気。鼓太郎は少し寂しそうな面持ちです。

2008年10月 左:鼓太郎 右:小夏 悲し気な表情に見える鼓太郎の横で上機嫌な小夏。

友達になろうと挨拶した雨蛙のことを悲しんでいたのかな。

10年前のこの場所へ行ってみようと思ってますが、場所がよくわかりません。この時に撮った写真中に「中央公園」という看板があったのですが、湯沢の中央公園をネットで検索すると、イメージとはだいぶ違う場所と雰囲気。ここは、確か湯沢カルチャーセンターの前にあった小さな公園だと思っていましたが、どうも違う。すぐ横が関越自動車道路だったはず。記憶違いかな。

10年の間に、新しい中央公園ができて、名称をそちらに譲ったのかなとも思ったりしてますが、真相はわかりませんでした。

そろそろ雪の季節になりそうなので、行くとしても来年になると思いますが、私にとって懐かしく、訪ねてみたい場所です。


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