北帰行①白樺街道、青い池

私は北海道の生まれという事もあり、東京に住むようになってからも何度か車で北海道の実家へ帰省したことがあります。かなりの長距離ドライブなので、本当に何度かです。


鼓太郎と小夏は長距離でも車酔いをしないワンだったので、一緒に伴って北海道まで車で行ったことがあります。鼓太郎は、2001年5月、まだ満1才にもならない時に一度だけ、小夏は、2016年と2017年、12才と13才の時に二度行ってます。

わざわざ車で北海道まで行かずとも、今は飛行機で犬も移動できるのにと言われるかもしれませんが、パニック障害傾向のあった鼓太郎は飛行機の中で憤死しかねないし、一人寝のできない甘ったれの小夏はメンタル的にまいりそうなので、鼓太郎と小夏を飛行機に乗せるという発想はありませんでした。

白樺街道

私の実家は北海道の旭川です。実家から東京の片田舎への帰路、少し時間があったので旭川から南側に位置する美瑛方面へ。美瑛自体が目的ではなく、久しく訪れていなかった十勝岳が目的です。

私が旭川に住んでいた頃の美瑛は特に目立つ観光地ではなく、農業の街、そして十勝岳への入り口の街と言う記憶でした。でも、その後、美瑛の牧歌的な丘陵面の農場やラベンダー畑などが人気となり観光地へと変貌しました。TVのCMなどでも有名になりました。

目的地が十勝岳方面だったので、旭川から南下して美瑛市街地を左折(東方向)。うろ覚えの道ですが、一本道なので迷うこともなく到着できるはずです。

10月上旬だったの、秋の早い北海道でもまだ紅葉は始まったばかり。紅葉シーズンの大雪山系は今も人気です。

十勝岳は、活火山で、何度かの噴火で子供の時の記憶とは姿が変わっています。山には殆ど木々がありませんが、そこに続くまでの道が印象的で、この時はむしろ途中の道が目的でした。小学生の時に初めて来たときの印象が未だに強く残っています。

その道がこちら。白樺街道です。

車を停めて、少し道を歩きます。白樺街道は、十勝岳よりの5Kmほど。道の両側に白樺の木がきれいに生えています。道路に沿って遊歩道も設けられているので小夏を散歩させます。まだヒグマの時期じゃないはずだから大丈夫だと思うけど・・・。

なかなか素敵な風景です。白樺林の中をまっすぐと続く遊歩道。この遊歩道も3Km以上あるそうですが、歩ききる時間はないので、入り口周辺を小夏とうろうろ。新緑の頃もきっときれいだと思います。夏も、白樺の葉が日差しをさえぎって涼しく歩けそうです。

平日だったせいで交通量が少なめ。遊歩道ではなく道路の方へ移動して、道の真ん中で写真を一枚。お天気が良いと道の奥、正面に十勝岳がきれいに見えます。本当はその風景を写真に撮りたくて道の真ん中に出てきました。

両側に白樺林、正面に十勝岳を望む白樺街道は、素敵なドライブコースです。

さて、山を目指そう。

青い池

十勝岳を目指し、白樺街道を進んでいると、あちこちに「青い池」という看板がでていることに気づきます。何だかわからず、レストランか土産物屋の案内板かと思っていました。ずいぶんベタなネーミングだなぁ。

その時、そう言えばテレビかネットで青い湖のような写真を見た記憶が。確か北海道だった筈と思い当たります。その写真風景とこの「青い池」が同一のものなのか、その時はわかりませんでした。わからなければ、とりあえず実際に行ってみようと案内板にそって車を進めます。

暫く走ると、左手の脇道へ、何台も大型バスは曲がっていきます。未舗装の道路。これは、観光スポットになってるようなので、写真でみたあの青い池かもしれません。わき道にそれて、200mくらい進んだところに大きな駐車場。平日にもかかわらず、観光客であふれかえっています。

駐車場から、ぞろぞろと明らかな観光客が歩いて行く方向についていきます。急に視界に鮮やかな青色の水面が広がります。あ、写真で見た風景だ・・・。

確かに水の色が、自然の中にないだろう的な色合いですね。神秘的な色合いです。観光客が半端ないので(北海道にしては)賑やかで神秘的という雰囲気ではありませんが、でも、みんな一度はこの風景を見てみたいという気持ちもよくわかります。

まだ元気だった小夏もどんどん歩きにくい道を池の方へ進みます。池の風景を見たかったわけではなく、観光客がたくさんだったので、遊んでもらえるのかと思ったようです。

しかし、このネーミング「青い池」ですが、確かにぴったりと言えばぴったりですが、なんかそのまんま感が強いです。もう少し工夫しても良かったのでは?と思いますが、なかなかぴったりくるネーミングは難しい。北海道らしく、おおらかに見たままの青い池が良いのかもしれません。

この青い池は、ネットでググってみると「1988年(昭和63年)12月に噴火した十勝岳の堆積物による火山泥流災害を防ぐため、美瑛川本流に複数建設された堰堤のひとつに水が溜まったものである」とのこと。なるほど、人工的な堰堤がもたらした池なんですね。そして1997年に発見されたとのことです。

道路から数百メートルしか離れていないのに、なかなか発見されなかったというのが北海道らしい。この時は、道や駐車場もできていましたが、発見される前は鬱蒼とした原生林の中で静かに眠っていて、人間が踏み込むような場所ではなかったのでしょう。

せっかくなので、池の前で小夏の記念写真。カメラ目線じゃないけど、まぁ良し。

私のポケットに入っていた鼓太郎を取り出し(携帯鼓太郎です)、木の枝に引っ掛け同じように記念写真。鼓太郎が一度だけ北海道に来たとき、すでに青い池は発見されていましたが、私の方が知らずに鼓太郎は見れず仕舞いです。

青い池を後にし十勝岳を目指します。白金温泉を経て、山を正面に一望できる望岳台まで行こうとしましたが、何故か通行止め。山は諦めて、次の目的地を目指します。


2020年コロナ禍で旅行もままならない日が続くと、ふと小夏と一緒に狭い車に乗って何日も旅した北帰行が妙に懐かしくなります。車で行くと、目的地以外に色んな所に気ままに立ち寄れるのが良いです。そんな気ままな北帰行の際に、立ち寄った場所を思い出しながら懐かしい写真を並べてみました。

もう一度、一緒に行ける日はあるかな?お互い年を取ったし、ちょっと難しいかな。

 

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