言われなき誹謗中傷

柴犬に限らず犬と共に暮らしていると、楽しい事ばかりではなく、思わぬところで、他人から言われなき誹謗中傷を受けることもあります。犬と一緒に暮らしている人は、一度や二度こうした経験をお持ちかもしれません。

久しぶりに楽しくない話、嫌な話なので、気が進まない方はここまでにしてページを閉じてください・・・。


私は、図体が大きく、自覚はありませんが不愛想な顔つきらしいので、鼓太郎と小夏と散歩していても、他の人からワンのことでクレームめいたことを言われたことは殆どありません。心優しきオジサンだと思ってますが、見た目はそうでないらしいです。家内は頻繁ではないにせよ、色々とあったそうです。

でも、そんな私にもクレームを言ってきた猛者(オバサンだったので猛女?)がいました。それも私にしてみるとトンチンカンな、言われなき誹謗中傷だったので、唖然としながらも怒りが湧き、思い出すと未だにすごく不愉快になる記憶です。

2014年 左:鼓太郎 右:小夏

鼓太郎と小夏を連れて散歩をしていた時、後ろから声が掛かります。

「ちょっと、あなた!」
うん?何かな?道を聞かれるのかな?(犬連れで散歩していると地元の人間と思うのか、よく道を聞かれます。)その割には、乱暴な声だな?
「はい?何ですか?」
「犬にオシッコさせないで!」
「はぁ?」
「臭くてたまらないの!」
「いや、何言ってるんですか?」
「だ・か・ら!オシッコさせないで!」
「と言われても、むやみにさせてはいませんが、犬なので公道ではすることはありますよ。もちろん、した後は水でちゃんと洗い流していますよ」と、水の入った大きなペットボトルを見せます。
「役所の指導に沿って、うちではウンチは空中キャッチだし、オシッコはちゃんと水で流してますが」
「うそ、いつも家の門にオシッコしてる」
「わが家の子がですか?いやー、それはあり得ない」
「いっつも門がオシッコの跡で濡れてて、すごく臭い」
「あー、そういう犬というか飼い主もいるかもしれませんね。でも、わが家の二柴はそんなことしません。間違ってしちゃっても、ちゃんと洗い流しますよ」
「でも臭い」
なんか面倒くさいオバサンだ。何故、私に言いがかりをつけるんだろう。
「多分おんなじ犬と飼い主だと思うので、見つけて直接文句言えばいいじゃないですか」と、少し私も声を荒げる。
「すごく高いところにオシッコが掛かっているから、大きな犬のはず」
「わが家の二柴だと決めつけてるわけ?高いところってどれぐらいの高さなの?」
「これぐらい」と、オバサンが指し示す高さは、80センチ以上。
「いや、犬のオシッコはそんな高さに届かないよ。それ人間でしょう。未だに立小便する奴いるから。ほれ、こいつオシッコしてもこれくらいの高さが精一杯」と鼓太郎の後ろ足を持ち上げる。鼓太郎は少し大きめの柴犬ですが、体高は40センチちょっと。逆立ちションみたいな器用なことはできない。小夏は、座りションだし。
「このあたりに、その高さにオシッコできそうな大型犬はいないはずだよ」、だんだん私も面倒かつ頭に血が登り、言葉が雑になる。
「そもそも、オバサンの家ってどこ?」
「・・・」
「?何で言わないの?私も感じ悪いから、オバサンの家の前を通らないようにするから、教えてよ?」
「・・・。」
「言わないんだったら、話はこれでお終い。気持ちは分からなくもないけど、何もしてないのに、文句をつけられるのはたまらない。あなたは、単に言いがかりをつけてるだけなんですよ?わかってます?」
そそくさと退散するオバサン。
後をつけて家を特定しようかと思いましたが、また言い合いするのも鬱陶しいのでやめておきました。
でも暫くすると、怒りの感情がふつふつしてきて困りましたが・・・。

家に戻り、家内にそのことを話します。
「えー、嫌だねー。場所はどのあたり?小夏はしないけど、鼓太郎はたまに門や塀にオシッコしたがるから気を付けよう」
「うん、こちらに落ち度なければ、堂々と言い返すことはできる」
「そうだね。でも、未だに道路にウンチ落ちてることあるから、平気でさせて後始末しない飼い主はいるんだよね」
「犬に罪はないけど、飼い主が問題だよ。しかし、・・・、気分悪かった」

実際にオバサンの家の門にオシッコしてたら素直に謝りますよ。何もしてないのに、何故言いがかりをつけるのか。その原因を作ったワンと飼い主(特に飼い主)は恨みます。言われなき誹謗中傷に屈する気はありません。そうでないと、ワンと一緒には暮らせません。鼓太郎と小夏に、それでは申し訳ない。

2014年 左:小夏 右:鼓太郎  ワンと一緒に暮らす以上、ワンを守るのも飼い主の大切な役目だと思います。

 


私たちが暮らす街は、東京の片田舎とは言え、それなりに住宅密集地で人口密度は比較的高いようです。どうしても限られた地域で、いろいろな人が住んでいると皆が同じ感覚である訳もなく、それなりに住民間の葛藤が生じます。絶対的な犬嫌いの人も居るし、マナー破りの犬の飼い主もいます。それは避けようもないことです。

おかしな葛藤に巻き込まれないために、少なくとも、自分とワンが後ろ指をさされないように、ルールやマナーは守るのが自分たちのためです。自分たちに非がなければ、何かあっても毅然と反論できます。

なお、私たちが暮らす東京の片田舎のお役所が言うスローガンの一つに、動物と人との共生を目指す、というのがあります。・・・、スローガンなので、そこに到達している訳ではないようです。

周辺の住人とも、稀ながらもワンを巡る葛藤は生じてしまいますが、ことマンションとなると、さらに人口密度が高まるため、住人間の葛藤リスクもさらに高まります。マンションでワンと暮らすのは、ペット可マンションであっても、気を遣うことが多いのが現実です。

 


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