初めて柴犬を迎える方はみんな経験すること、悩むことシリーズの五回目です。
今回はお散歩デビューへ向けての準備、首輪、リードトレーニングです。子犬を迎えると早く外に出て一緒に散歩したいと誰しも思うに違いありません。
でも、残念ながら迎え入れてすぐに散歩に行くことはできない、というのが一般的な意見です。
二回目のワクチン接種が終わるまで、外出・散歩はしないように獣医さんに言われることが多いと思います。
免疫抗体がまだ不十分な時期なので、外に出て感染の危険にさらさないというのが理由だそうです。
でも、これは一般論です。獣医さんによっても意見は異なるようです。
何も知らずに鼓太郎を迎え入れたわが家は、獣医さんとペットショップの説明を頑なに守って、その日が来るのを待ちわびてました。
待っていると長い期間です。
その長い期間に、首輪とリードに慣らすことにチャレンジし、お散歩デビューに備えます。
鼓太郎の場合は、ペットショップでこれでもかといろんな物を買わされていた時に、首輪も買わされていました。
家に迎え入れて一週間くらいは首輪をしていませんでしたが、一回目のワクチン接種が終わった頃に首輪をはじめて装着です。
ものすごく小さくて細い首輪を、間に指二本ほどの隙間を取って装着です。
案の定ですが、ものすごく嫌がります。
口と手を使って、首輪をなんとか外そうと大暴れ。隙間に手が入り込んで動けなくなって、今度は口で噛み切ろうとしていました。
緩すぎるのかと、少し詰めると、手は入らなくなりましたが、どうにか外れないものかと床に首をこすりつけたり、意味なく走り回ったり抵抗します。
少し可哀想になって、初回は30分くらいで外し、毎日、少しづつ付けている時間を長くしていくことにしました。
二週間くらいかけて、長時間つけていても、気にならなくなってきたようで慣れてきたようです。
少しずつ装着している時間を伸ばしていったのが良かったのか、首輪トレーニングはあまり問題なく通過しました。
しかし、ここで別の問題が。
首輪で擦れて、首回りが痒くなってしまったようです。
少し赤くなっていたので、緩めたりしましたが、それでも痒がって掻くので、また暫く首輪を外しっぱなしの生活に戻します。
思うに初めに買わされた首輪は、しっかりした生地のもので、角がしっかり立っていたので、幼犬の肌には堅かったようです。
また、二週間くらいの間に、首輪がきつくなるくらい成長していたこともあり、次にショップをのぞいた時に適当な首輪があるか探すことにします。
二週間くらいで首輪が小さくなってしまうのか?と疑問に思われるかもしれませんが、この時期の子犬の成長スピードは本当に早いです。
まさにドッグイヤーです。
ドッグイヤー
犬の成長スピードは人間のそれに比べはるかに速い。人間の1年が、おおよそ犬の7年程度に相当する。変化の激しいことなどの例えとして、ビジネスや一般用語でも使われる。
犬種によっても異なり、成長時期に一年のスピードは異なるが、柴犬の場合は、はじめの一年で人間換算で15才に達する。特に初めに2年間くらいが急速な成長スピードとなる。
(柴犬の人間年齢換算)
生後3ヶ月 4才
生後6ヶ月 7才半
生後9ヶ月 11才
生後1年 15才
生後1年半 19才半
生後2年 23才 (以下省略)
鼓太郎の初代首輪はすぐに小さくなって家に来て一ヶ月(生後3ヶ月弱)もしないうちに廃棄となりました。
二代目は、一回り大きめで柔らかい綿生地の首輪を用意。
三代目は、生後半年くらいのころに、ほぼ成犬サイズの首輪(一般的なSサイズ)に交換。
四代目以降は、生後一年くらいで、柴犬標準サイズ(一般的なMサイズ)の首輪になりました。
五代目以降は、首輪サイズが変更になることはありませんでした。Lサイズは、大型犬、中型犬用になるので、さすがに柴犬には大きすぎます。
小夏の場合は、私たちが鼓太郎である程度経験していたので、特に問題もなく進みました。
一度経験していると、こちらにも気持ち的な余裕ができ、慌てないことが大きいようです。
経験知の違いと言うのは、実に大きいです。
このブログを書いていると、鼓太郎にはさんざん手を焼いたものの、小夏にはほぼ手間かからずだったことを思い出します。
もちろん、個体的に鼓太郎の方がやや問題児だったのは否めませんが、むしろ私たちの経験知の問題だったのかもしれないと思ってます。
鼓太郎と小夏の来る順番が逆だったら、小夏にものすごく手を焼いたのかもしれません。
小夏を家に迎えた日、ショップで同じように首輪の購入を勧められましたが、鼓太郎のお下がりを使えばよい、どうせすぐに小さくなる、外に出る前なので人目に触れないので多少よごれてても良いと考え、新しくその日には購入はしませんでした。
首輪を購入してもらえなかった小夏は、ショップでクビに包装用のリボンをつけてもらって、わが家にやって来ました。
一週間くらいは、このリボンをつけてました。
その後、色が青で女の子向きではありませんでしたが、鼓太郎の二代目の首輪をお下がりして使用します。
少し大きいので一番小さく調整します。
反応は、鼓太郎の時とほぼ同じですが、私たちもそんなもんだとあまり気にせずに見ていました。
それまでつけていた包装用のリボンとは勝手がちがうみたいで、鼓太郎と同じように、なんとか外そうとします。それも一週間程度でおさまります。
鼓太郎の時と同じように、つけたり外したりしながら、気が付くとずっと首輪をつけていても気にしなくなってました。
お散歩デビューも近くなってきたので、サイズはあまりかわりませんが、女の子向けの赤い首輪に変えてあげました。
リードトレーニングは殆どしていません。鼓太郎も小夏も、お散歩デビューの日が、ぶっつけのリードトレーニング初日です。
こちらは特に問題なし。
特に違和感を鼓太郎も小夏も感じなかったのか、それともお散歩デビューで関心が全く違う方へ向かっていたのか。おそらく後者です。
この初日が上手く乗り切れたので、鼓太郎も小夏も初めからリードに関心が向かうことがないままに来ています。
ただ、トレーニングしてないと不規則な動きをしてリードが絡まってしまうことがあります。
これは、むしろ私たちの問題で、動きを見ながらリードが絡まらないように捌くようにしていました。
首輪トレーニングは、比較的楽なトレーニングです。何の問題もなく必要のない子犬も多いと思います。一日で受け入れてくれる子犬も多いに違いありません。わが家も特に問題はありませんでしたが、鼓太郎の首がカイカイ状態になったことだけが計算外でした。
(まとめ)
・早い機会に首輪トレーニングは開始する
・抵抗するようであれば、日を追って段階的に装着時間を長くする
・成長に合わせて首輪がきつくなっていないか毎日確認し調整する
・子犬時代(1才くらいまでの間)に首輪は、3回くらいサイズ変更が必要
・初めは生地が柔らかい首輪を選んであげる
家の中では首輪をつけずに過ごしているわが家ですが、一年もたたずに、首輪イコールお散歩と鼓太郎と小夏には刷り込まれたようでした。
首輪とリードを持ってくると、鼓太郎も小夏も喜ぶようになってました。