来たばかりの幼犬時代:虫下し、ワクチン接種

小夏2004年9月薄目を開けて寝る癖のあった頃

初めて柴犬を迎える方はみんな経験すること、悩むことシリーズの四回目です。

今回は病院通いに絡む虫下し、ワクチン接種です。虫下しやワクチン接種は、生後何日で迎え入れるか、そのタイミングや体調などで実施スケジュールは違ってきます。動物病院の先生、ぺットショップやブリーダーさんの説明に従って、着実に進めていきます。

迎え入れた当初、病院通いするイベントは、次のようなことです。

・ワクチン接種(2回か3回)
・虫下し
・狂犬病注射
・登録申請

まずは動物病院へ行きます。ペットショップ経由で迎え入れた時は、提携病院を紹介してくれますが、それ以外の場合は、口コミなどでできるだけ近所で探します。幼犬時代は突然不調になることもあるので、迎える前に心当たりをつけといた方が慌てずに済みます。わが家は、平日、私が不在なので家内が抱えて行ける範囲に病院を見つけてました。

鼓太郎の場合

鼓太郎を迎え入れた時、ペットショップの店員さんから「生後60日に近いので、できるだけ早く病院でワクチン注射を受けてください」と言われ、提携先の病院を紹介してもらいました。家からだいぶ遠いところだったので、私が休みの日に車で連れていくしかなく、迎え入れた日から次の週末になりました。近くの動物病院ではダメかと聞きましたが、「代金の中にワクチン注射の代金も含んでいる(受けなくても値引きできない)」とのことで、紹介された病院へ行くことにしました。

ちなみにワクチン接種(注射)は、子犬の時に二回から三回するようです。二回と三回の違いは、個体の状況や獣医師の考え方や判断で異なるみたいです。ペットショップで一回目の注射が終わってるケースも最近では多いようです。鼓太郎の場合は、ショップではワクチン注射していませんでした。

ワクチン注射の時期(目安)
一回目 生後40日から60日
二回目 生後90日ころ
(100日ころに狂犬病予防注射)
三回目 生後120日ころ

迎えた週末。鼓太郎を車に乗せて、小一時間くらいの所にある紹介された動物病院へ。わが家に来てから、鼓太郎は殆どご飯食べてませんでしたが元気です。車酔いもせず、無事病院へ到着です。少し古びた病院で、年配の先生でした。


まずは鼓太郎を診察台に乗せます。意外に大人しくしてる、緊張しているのか?
「虫はどうかな?ウンチは持ってきましたか?」と先生。
家内が、アルミに包んで持ってきたウンチを先生に渡します。
先生は、助手の人に検査するように指示。
続いて、体重測定。1.2kg。「ちょっと小さめかな」と先生。
その後、体温も計ったり、聴診器で心音聞いたり、触診で骨格などを確認します。口を開け歯並びもチェック。
特に問題はないようです。
助手の人が診察室に戻ってきて、「先生、陽性です」と小さい声で。
検査票を見てから先生が、「お腹に虫がいますね。虫下しをしないと駄目です。後で薬を出しますので飲ませてください。次のワクチンの時に、もう一度、検便しますので、その時にもう一度、ウンチ持ってきてください」。
「虫」と言われて、はじめ私は何のことかわからずにいました。暫くして、寄生虫のことなんだと判りましたが、ちょっとショックでした。そんなことは、考えてもいませんでした・・・。
家内が、「この子、ご飯を殆ど食べないんですけど、虫のせいなんですか?」と先生に聞く。
「可能性はあります。お腹痛くて食べなかったのかもしれません」。
「ペットショップの子でも虫がいるんですか?」
「そうでもないですけど、あそこのショップは結構多いですね」と。提携しているショップの悪口を言っても良いのかと思いながら聞いてました。
「はじめの虫下しは、今、私が飲ませます。飲ませ方をよく見ていてください。明日、また残りの薬を飲ませてください」と先生。
鼓太郎、抵抗するものの口を開けられて、無事、虫下しを飲みます。
その後、ワクチン注射をしてもらい、暫く安静にするように言われて病院を出ます。
二回目のワクチン注射は、一ヶ月後。それが終わるまで散歩やシャンプーなどはダメとのことでした。

家に戻り、鼓太郎を少し遊ばせます。相変わらず元気に暴れます。安静にさせようにも、このハイテンションは収まらない・・・。安静にするようにゲージに入れて、遊びの時間は強制終了です。

鼓太郎2000年8月 目が合えば、外に出たいと猛アピール

夕食後、私は自分の部屋で仕事を片付けていると家内の呼ぶ声が。
「なんか、ウンチみたいだよ」。
早速、虫下し効果があったのかと、「うん、今行くよ」と返事します。
椅子から立ち上がりかけた時、家内が「わー!」と悲鳴に近い声を。
何事かと駆け付けると、まだ背中を丸めて踏ん張ってる鼓太郎とそのお尻の下のシートにウンチと、ん、なんだこれ・・・。
細長くて白っぽい物体が何本か、しかも蠢いてます。

回虫、だと思います。

かなりグロな光景です。回虫など、遠い昔に標本で見たことしかありません。その大きさと動き、そしてこんなものが小さな体のお腹に入っていたということはショッキングです。20cm近くて、丸々とした線虫です。家内は、離れた所から様子を恐々と窺ってます。トイレシートごとポリ袋を何重にも重ねて密閉して処理します。

次の日の朝のウンチにも、まだ数匹混じっていました。さらに、残りの虫下しを飲ませると、また数匹。ウンチのたびに数は減り、初回のように巨大な虫はいなくなってました。もう大丈夫かな?次回の検便の時にはきれいになっていればと祈るばかりでした。

結果的に次のワクチン注射の時に検便しましたが、陰性にかわっており問題なしとのことで安堵です。二回目のワクチン注射も問題なく済みました。より暴れん坊になっていた鼓太郎が、診察台で抵抗して先生に叩かれたことを除いて(獣医が子犬の頭をたたくか?確かに噛みついたけど・・・)。

寄生虫(回虫)が子犬のお腹にいると次のような症状がでるそうです。

・発育不良
・食欲不振
・嘔吐・下痢
・腹部の膨らみ・腹水
・体重減少
・貧血 など

鼓太郎がやせぽっちで小柄だったこと、ご飯食べなかったことなど、もしかしたら寄生虫のせいだったのかもしれないと今になって思っています。

小夏の場合

小夏を迎えた時、私たちも鼓太郎で既に一度経験していたので、あまり戸惑うこともなくワクチン注射、虫下しとこなしていけました。小夏の居たショップでは、売り場の隣に動物病院が併設されており、わが家に来る日にそこで健康診断と一回目のワクチン注射を済ませました。ただ、このショップも車でないと来れない距離なので、二回目のワクチンと検便などは、その頃、鼓太郎が通っていた近所の動物病院ですることにしました。

小夏がやって来た翌日、家内が小夏のウンチを近所の病院へ持ち込み検便。残念ながら、小夏のお腹にも虫がいました。鼓太郎に移らないように、小夏はゲージの中に隔離するように言われ、また虫下しです。

また、虫が出ると家内は片付けることできないので、私が休みの日(翌日)に虫下しを飲ませます。薬を飲んで、4時間くらいで小夏がウンチスタイルに。やっぱり虫が出てきました。家内は、また離れたところから様子を窺ってます。

虫は出ましたが、鼓太郎の時と比較するとずいぶん小さく感じました。動きも緩慢。別に寄生虫に詳しくないので確かではありませんが、その時、これは同じ種類の虫なのだろうかと思ったことを記憶しています。

何回か虫下しを投与し検便を繰り返し、二週間くらいできれいになりました。それとは別に後日、下痢が続くようになり、違う種類の寄生虫(原虫)がいることがわかりました。これは、話が長くなるので別の機会にします。

ワクチン注射は順調に進みました。注射の時も、キャンと一声も発せず、良い子座りをくずすことなく、されるままの良い子。その時の女医さんが、「この子、大物かもしれない」と言ってたそうです。子犬は、やっぱり注射の時には暴れたり、逃げたり、泣き叫んだりすることが多いそうです。確かに、鼓太郎は大騒ぎでした・・・。


他の犬ブログやネット検索でも、ワクチン接種やフィラリア予防については多いのですが、子犬時代の寄生虫の話にはなかなか当たりません。最近では、迎え入れた子犬に寄生虫がいること自体が少なくなったのかなとも思っています。それとも、たまたまわが家だけが大当りだったのかもしれないと思ったりもしています。

ワクチン接種は、獣医さんに言われたスケジュールに沿って進めれば問題ありません。万が一、注射の後に具合悪くなった時(鼓太郎は幼犬時代ではなく、その後のワクチン注射で一度具合悪くなりました。これもまた別の機会に書きます)には、すぐに病院へ駆け込むことです。

病院はできれば行きたくないものですが、やはり幼犬時代は何かあればすぐに駆け込む方が良いと考えています。だからこそ、できるだけ近所で信頼できる動物病院を見つけておきましょう。

 


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