来たばかりの幼犬時代:食事、何だったら食べる?その2

 

鼓太郎2000年9月 何見てんの~

初めて柴犬を迎える方はみんな経験すること、悩むことシリーズの三回目です。

今回は食事、ご飯のこと その2です。トイレの次に遭遇します。普通はあまり問題にならないと思いますが、わが家では最も苦労し悩まされました。食べない仔もいます。

鼓太郎の場合(前回からの続き)

病院へ行くべきか悩みながら迎えたはじめての週末、近所のペットショップへ向かいます。改めてペットフードのコーナーをのぞくと、こんなに種類があるんだと驚くほどいろいろなメーカー、ブランドの品が並んでます。他のフードを試してみようと思い、さりとて当てもないので、店員に相談。勧められるままに、二種類ほどドライフードと試供品をゲット。家に戻り、さっそく鼓太郎に試します。が、結果は芳しくありません。多少、目先が変わると興味が湧くのか、少しは食べます(舐める?)。でも必要な量には程遠いことに違いはありません。

どうしよう・・・?


また、週末。フードには、ドライタイプ以外に、セミドライ(半生)タイプ、ウエットタイプ(缶詰系)があると聞き、セミドライタイプのものを購入。缶詰も試しに2つほど。まだオヤツの類は早すぎるのだろうと思いながらも、柔らかそうなオヤツを何種類か購入。セミドライタイプはドライフードよりも食べましたが、それでも大さじスプーン一杯分程度。ウエットタイプも同じくらいの量です。食べてくれるものを食べるだけあげようと、気が付くとドライフードは殆ど使わなくなってしまってました。それでも、食べる量がやはり少なすぎました。

再び、どうしよう・・・?

買ってきたオヤツもボーロやビスケットタイプにはほぼ反応せず。困っていると、妙に関心を示したのがササミを蒸した柔らかいオヤツ。こんなオヤツをこんな幼犬に与えて良いのかと思いつつ、小さくほぐして与えると気に入ったのかぱくぱくと食べます。なんかよく食べます。食べてくれたのが嬉しくて、ついついオヤツを与え続けます。でも、オヤツだけでは栄養のバランスが悪いのでドライフードをなんとか食べてもらわねば。

そこで思いついたのがササミを買ってきて煮てあげ、スープでドライフードをふやかして与えることでした。スーパーでササミを買って来て、煮て、身はほぐしてドライフードの上に乗せ、さらにスープをかけます。標準量には届かないものの、気に入ったのか食べてくれます。暫くの間、鼓太郎の主食は、このササミとスープ、おかずでドライフードでした。こんな食事が3年近く続きます。成長に合わせて、お肉のバリエーションが豚や牛に広がっていきましたが、この3年くらいの間、鼓太郎の栄養源は、オヤツとお肉でした。お金はかかりましたけど、命をつなぐ薬なんだからと、継続的にお肉を与えるようになってしまいました。肉をあげるのは、もう少し成犬になってからと思ってはいましたが、背に腹は終えられない状況だったので、それで良かったんだと自分に言い聞かせてました。

もちろん、総合的な栄養バランスを考えて、なんとかドライフードを食べさせようと色々なドライフードを試しました。一体、どれくらいの種類を買ったのやら。試供品を併せれば、試したものは50種類くらいになってると思います。家の中に、いろんな種類のドライフードの袋だけが増えていきます。意外にも、比較的食べてくれたのが、一番安いドライフードでした。結局、ここから3年くらいの間、鼓太郎の偏食に悩まされることになりました。栄養失調にならなかったのが幸いです。

そして、3年過ぎたころに出会ったドライフードが、鼓太郎も気に入ったようで、その後、最後までそのドライフードを愛用することになりました。オヤツとお肉を少し減らしました。そして年齢を重ねてシニア犬になった頃に、そのドライフードのシニア用へ切り替えたら、また途端に拒食状態になり、幼犬時代の困った記憶がトラウマになっていた私たちは、シニア用ドライフードを止め、再び以前のものに戻してしまいました。最後までシニア用のフードを食べずに天寿を全うしました・・・。

それでも平均寿命よりも少し長く生き抜いてくれたので、嫌がるシニア用フードに切り替えなくて良かったと思ってます。

犬喰いという言葉がありますが、ご飯をがつがつ食べない犬というのは想定してもいなかったので、当時は本当に途方に暮れたことを今も記憶しています。

小夏の場合

鼓太郎のご飯でさんざん苦労した経験から、その4年後に小夏を迎えた時もある程度の覚悟をしていました。でも、やって来たその日から小夏はふやかしたドライを美味しそうにペロリと完食。来た日の夕方からぺろりです。ショップに居た時、ご飯の量が少なすぎたといわんばかりに、おかわり要求です。

しかも、自分のご飯だけでは足りないのか、鼓太郎がいない時にゲージの外へ出してもらうと、いきなり鼓太郎の皿をのぞき込み、そこに入っていたカリカリのドライフードも食べてしまいます。まだ、生後50日くらいなのにふやかしてないドライフードをばりばり食べます。その姿を見て、小夏のご飯は一週間ほどで、鼓太郎と同じかりかりのドライフードになりました。流動食よりかりかりが好きみたいでした。

小夏2004年9月 鼓太郎が散歩でいない時にゲージの外でおもちゃで遊ぶ。

家内が、「テレビのCMの犬のようにドライフードを食べる」と喜んでましたが、私も同感で、CMはテレビの演出だと信じてました。鼓太郎と小夏とどちらが標準なんでしょう?他のお宅の犬はどうなんでしょう?

いきなり鼓太郎の手の届くところに小夏を出すのは危険と思い(いじめられる?噛みつかれる?)、小夏はやって来てから一ヶ月近く、ゲージの中に住んでいました。鼓太郎が散歩に行ってる間だけはゲージから出してもらうという生活です。

ゲージから出してもらった時に、鼓太郎のご飯を盗み食い。そして何食わぬ顔で、またゲージの中に。鼓太郎はご飯をいつも完食できず、気が向いたら食べるという繰り返しだったので、鼓太郎のお皿には常にご飯が入った状態でした。散歩から帰って来た鼓太郎は、まず水を飲み、ゲージの中の小夏の匂いを嗅ぎ(威嚇してた?)、そして自分のご飯のお皿に向かいます。食べる気があったのかは不明ですが、少なくとも自分の所有物をチェックしていたようです。

でも、お皿は空っぽ。確かに散歩に行く前はあったはずのご飯が消えています。小首をかしげます。はて?と言う感じで小首をかしげているように見えました。

そんな姿を見て、慌てて鼓太郎のお皿にドライフードを入れる私たちでした。

トイレに続いて、食事についても、小夏は鼓太郎よりも優等生でした。小夏のご飯のことで悩むことはありませんでした。・・・ただ、食べすぎるという点を除いて。


食の細い仔を迎えるといろいろと大変かもしれません。はじめて犬と暮らし始めた方は、時にはお医者さんやペットショップ、ブリーダーさんからアドバイスをもらうと参考になることもあります。

でも、犬と向き合い問いかけながら、いろいろ工夫をして食べてもらうようにすることも、大変かもしれませんが大切なことと思います。犬と一緒に暮らすということは、一緒に工夫しながら一番良い方法を見つけていくことだと思ってます。

 


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