2000年8月13日鼓太郎がやって来た その1

(この記事は、鼓太郎と小夏の陽だまり 2015.6.22の記事を転載リライトしたものです。)

こんにちは、鼓太郎です。小夏がお家記念日に合わせて、わが家に来た時の記憶を僕よりも先にブログに書いてもらってました。

僕よりも後にお家に来たのにと、少し妬ましく羨ましかったので、僕も書いてもらうことにしました。「でも、鼓太郎のお家記念日までお預けだよ」と言われていたのですが、何せ老犬ゆえに、明日何が起こるか分らないので、誕生日に合わせて書いてもらうことにしました。

しかしここで、大きな問題が!
「鼓太郎、15年前のことだから、あんまり良く憶えてないんだよねー」。
そうか、おとうさんもおかあさんも、僕と同じく老化による記憶の部分喪失が始まってるからね。 憶えてる範囲で結構です、記憶曖昧な所は作文でも良いのでお願いします、ということで今日の記事になりました。

それでは、はじまりはじまり。

僕は静岡県の浜松で生まれました。駅からそれほど遠くもない場所、それでも回りは水田ばかりの、浜松の片田舎です。

兄弟は5頭だったらしい。遊んだ記憶は、既に何処かへ行ってしまったけど、元気にじゃれ合っていたに違いありません。男の子が僕を入れて3頭、女の子が2頭。おそらく僕は末っ子。一番最後までおかあさんのお腹から出るの拒んでたような気がします。なんでかって?ただの推測です。僕、お家に来てからは運動(散歩)が多かったせいか立派な体格になったけど、はじめの頃は、すごくちっちゃくて、やせっぽちでした。だから、末っ子だったんだろうなと思っています。でもこの身体の小ささが、今のお家に来る決め手になったんですけどね。

浜松の実家の記憶は殆どないから、多分、すぐに親元を離されて出されたんだと思います。その後、これまた横浜の片田舎のペットショップに滞在。意外に長い間、滞在してたようです。いつまでここにいるんだろうなー、外に出たいな―と狭いゲージの中で暮らしてました。

時は流れ、7月が終わり、すでに8月のお盆の季節になってました。


その頃、清水の舞台から飛び降り無謀にも35年ローンでペット可マンションを買ったおとうさんとおかあさんは悩んでました(正しくはおとうさん)。犬と一緒に暮らしたいと。ペット可マンションでも、いろいろと制約があるみたいで、それに集合住宅なので吠える犬を飼うのには、みんな悩みますよね。

おとうさん何冊か本を買い込み研究。当時は、まだペットブームの前で、超小型犬という言葉もなかったような気がする。どの犬種が良いかと悩んでました。もともと柴犬系の日本犬が欲しかったようですが、なにせおとうさん北海道の人なので「北海道犬(ちなみに昔は北海道ではアイヌ犬と呼ばれていました)」のサイズイメージが強く、柴犬はマンションで飼えるサイズではないと思ったようです。

「う~ん、ダックスかな~、コーギーかビーグル。どれも意外に大きいなぁ。ポメラニアンが小さくてよさそうだなぁ」と身体のサイズで思案中。
「でも、マンションだから無駄吠えの多い犬はまずい。そんなに上手く躾けられるとも限らないし」と、今度は本で無駄吠え度をチェック。
「ありゃりゃ、ポメラニアンは結構吠えるんだー。うーむ。ダックスやコーギー、ビーグルも猟犬だから、どれも吠えるんだ。中型犬になると、マンションで飼えないしな。これは犬を飼うのは諦めて、ネコにしなさいという神のお告げかもしれない」と、半分諦めモードになりながら、本のページをぱらぱら。

そこで目に入ったのが柴犬のページ。さっき書いたように、もともと日本犬好きだったおとうさんですが、飼えないものと思い込んでてそのページを見ないようにしていたのに、神のいたずらか、柴犬のページが開いちゃいました。

「やっぱり日本犬いいなぁ。柴犬ってどれくらいの大きさなんだ。あれ、意外に小さいんだ。小型犬なんだ柴犬は!で、無駄吠えはと、比較すると全然じゃないか、柴犬飼えるかも」。

また、その柴犬のモデル犬、なかなかの美男子(赤ちゃんだけど)だったんですね。今でも、この本お家に残っています。

おかあさんは、ペット欲しかったけど、そこまで犬に執着していなくて、ネコのつもりだったらしい。

おとうさん、おかあさんをつかまえて、「柴犬はどうかな?これこれ」と本を差しだす。美男子のモデル犬を見ておかあさんも「うん、可愛いよね」と。「でもなぁ、飼えるかなー。マンションだし、手入れしてあげないと駄目だし、毎日散歩いかないと駄目だけど、仕事もあるしなー」とおとうさん揺れに揺れてます。

「じゃあ一度、ペットショップに見に行けばいいじゃない。行ってみて、気に入った子がいればその時考えるってことで。犬種も今から決めないでいいんじゃない」とおかあさん。

「え、行ってみてもいいの」。

そして暑い暑い2000年の8月13日のお盆休み。二人は、どういう訳か家からずいぶん離れた横浜の片田舎のペットショップへ向かいました。おとうさんが調べたら、近場にそれなりの規模のペットショップがなかったそうです。でも残念ながら、二人が訪れたのは僕が居たペットショップじゃなくて、2駅ほど離れた所にあるペットショップでした。

このまま僕とは出会えないのか。そんなことはありません。もう、わが家の運命の歯車は、この時回り始めていたんだから。

・・・流石に文章が長過ぎ。一回で書き切るみたいだったおとうさんが音をあげて、「やっぱり二部作か三部作にする」と言いだしたので、今日はここまででゴメンナサイです。たぶん、続きはちゃんと書くと思うけど、いつだろう・・・。

鼓太郎のやって来た日の記事が続きそうで、小夏は機嫌悪そうです・・・。


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