柴犬気質・性格を知れば暮らし方が変わる

鼓太郎2才半 2002年12月 眉毛(マロ眉)が神経質そうな表情にしています。実際、かなり神経質で、ちょっと怖かった頃。見た目が精悍で美形なので(親バカ)、散歩中、道行く人がたくさん近寄ってきましたが、例外なくガウられて逃げていきました・・・。

柴犬は、一緒に暮らしやすいという声の一方で、他の犬種とは違う独特の柴犬気質をわかってないと暮らしにくいという声も聞きます。長く柴犬と暮らしていると、その柴犬気質、柴犬の性格に妙に納得したり驚いたりすることがあります。

一般的に柴犬気質としては、次のようなことが言われてます。

(柴犬気質・性格)
 ・聡明
 ・敏感
 ・従順で誠実(信頼関係ができていれば・・・)
 ・頑固
 ・勇敢
 ・活発
 ・警戒心が強い
 ・縄張り意識が強い
 ・攻撃的
 ・ストレスによわい
 ・意外にビビリ    など

柴犬と暮らしたことのある人には、かなり納得感の高い「あるある」「そうそう」だと思います。

わが家の鼓太郎は、前述の柴犬気質や性格のすべてが当てはまります。もちろん、強く出ている部分とあまり目立たない部分はありますが、基本的にすべて合致しています。

一方で、小夏はと言うと、いくつか当てはまらない項目があります。まず、「聡明」「敏感」。頭が悪いわけじゃないのですが、鼓太郎と比較すると、この辺りはちょっと違うかなと。「警戒心が強い」もあてはまりません、人間への警戒心は殆どなく、犬には警戒心があらわです。「意外にビビリ」も全然あてはまらず、妙に肝が据わっているというか、鈍いのか・・・。それ以外にも、色んな人に言われましたが、「柴犬なのに、なんでこんなに愛想がいいの?」。柴犬の気難しいところがなくて、小夏の気質や性格には先のリストにない「愛嬌」が追加されます。

気質性格は個体差、性別差もあるので一概に言えませんが、平均的にみると先に挙げた柴犬気質はおおむね当たっているものと思ってます。

 

この柴犬気質を踏まえて考えると、柴犬は、一緒に暮らしやすい犬種と言われますが、本当にそうだろうか?と私は思ってしまいます。むしろ難しいような気がします。

迎え入れた、はじめの時期に上手く信頼関係が作れなかったり、独特の柴犬気質を理解しないと、非常に飼いずらい、手に負えない犬種かもしれません。脅かすわけではありませんが、ネットでちょっと検索すると、柴犬飼育について、たくさんの困った悩み、相談がずらずらと出てきます。育児ノイローゼならぬ育犬ノイローゼに近いものや、最悪なものだと飼育放棄に近いようなものまで見られます。圧倒的に他の犬種に比べ柴犬が多いのは、柴犬の飼育頭数が多いというだけではないようです。

悩みの多くは、頑固なマイペースの他に、小型犬の割には成長に伴ってかなり力が強くなること、噛む力が強いこと、攻撃性などに関わることが多いようです。中型犬や大型犬では、当然、こうした力・噛む・攻撃性の問題が一大事につながるので、しっかりとしたトレーニングが行われますが、どうも柴犬は身体のサイズが小型犬なので、少し甘く見て、なぁなぁになってしまうようです。

まずは信頼関係、はっきりとした主従関係は必要です。ただ、一方的に押し付けた躾は、柴犬気質ゆえに上手くいきません。その柴犬気質を理解したうえで、相手が受け入れやすい、理解しやすい状態にして、自然な関係作りを目指していくことになります。一方的に、叱るだけではそっぽ向くのも柴犬気質だと思います。

これから、柴犬と暮らそうと思っている方、子犬時代のコロコロした可愛さだけに囚われて、信頼関係の構築や基本の躾を怠ると、後々が大変です。お互いに幸せな生活を長く続けるために、厳しくしっかりと接する時間が必要なこともお忘れなく。

わが家の鼓太郎は一時期は問題犬でした。かなり手を焼きましたが、その問題行動が、「敏感」「神経質」「ビビリ」といったことに起因していて、ストレスMAXやパニックに陥った時に起きることに気付いてからは、ずいぶんと私たちも楽になりました。そうした状態を極力生み出さないようにしてあげ、どうしてもやむを得ない時(病院など)は、それに応じた準備(防護)をするだけでした。信頼関係はできていたようで、日常生活では問題は何もありませんでした。本当は気の優しい子だったようですが、パニック時に意識が違う所に行って、牙を剥いている時は、狼さながらの表情で怖かった・・・。

 


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