本州方面から北海道へ車で渡るには、フェリーに乗るしかありません。青函トンネルで陸続きにはなっていますが、青函トンネルには車道はないので、フェリーになってしまいます。本州のあちこちからフェリーは出ていますが、乗船時間を短くするためには、やはり青森まで行きそこから函館へ渡るしかありません。
青森県から函館へは二航路。青森と函館。もう一つが、大間と函館です。距離的航行距離的には、圧倒的に大間と函館を結ぶ航路です。小夏との北帰行では、この大間函館ルートを使って北海道と行き来しました。
記事内インデックス
大間からフェリー
函館金森倉庫
大沼公園
しかし、この大間が遠い・・・。東北自動車道を降りて、そこから下北半島の北端の大間までがものすごく時間がかかります。この時間を考えると、むしろ青森からフェリーに乗った方が、到着時間はぐんと早くなります。犬連れの場合、車に乗ってる時間とフェリーに乗っている時間のどちらを短くするかによってルートの選択は変わります。
私はその時、フェリーに乗ってる時間の方が苦痛かと思い、陸路一般道を延々と大間まで行き、そしてフェリーにのることを選択しました。
大間からフェリー
大間は、言わずと知れた、「マグロの一本釣り」の町。ブランドのクロマグロは、毎年築地の初セリで信じられない値段がついています。本州最北端の町で、天気が良いと肉眼で函館の市街地まで見渡せる距離です。
観光地と言う感じではありませんが、最北端にある大間崎には土産物屋、食事処などが少し集まっています。フェリーの乗船時間まで少し時間があったので、大間崎を少し散策。
マグロの一本釣りのモニュメントの前で記念写真。
左にマグロ、右に太い腕のようなものが。たぶん、大きなマグロを釣り上げる漁師さんの腕をかたどってるのかと。
土産物屋を少し冷やかしながら、旅の途中では海産物は買えず(乾物は買ったような記憶・・・)、マグロも食することなく散策。そうこうしている内に、フェリーの時間が近づいて来たので向かいます。大間崎から10分もかからないところに乗り場があります。
青森函館間を走るフェリーよりは小振りのフェリー。乗船時間も90分。車の中に乗せっぱなしだと可哀そうかと思い、小夏用にペットルームを予約しておきました。でも、他にワン連れがいたので、部屋の中を自由に歩かせることができず、ケージの中にはいってもらいます。
普段ケージ生活をしていない小夏なので、かなり不満そう。
暫し抵抗してましたが、そのうち不満そうな顔しながらも、ふて寝を始めました。
小夏連れで、このフェリーは4回使いましたが、ペットルーム(ケージ)を使ったのは、この時が最初で最後。その後の3回は、車の中で我慢してもらいました。小夏的には、その方が良かったみたいです。
小夏がふて寝している間、フェリーは順調に航海します。お天気は今一つですが、波も静かで特に揺れを感じるようなことはありませんでした。
フェリーと言うと長時間移動のイメージがあり、ぼうっとしてたのですが、すぐに函館にまもなく到着というアナウンスが流れます。少し昼寝して休憩をと思っていたのが当てが外れます。デッキに出ると、もう函館山がすぐそこに迫ってます。
小夏を迎えにペットルームへ行くと、早くケージから出せとアピール中。これくらいの時間だったら、やっぱりペットルームじゃなくて、車に乗っていた方が良かったね。
無事に、北海道上陸、函館上陸です。
函館金森倉庫
函館は、今ではすっかり観光都市になってしまい、市内各所に観光名所があります。金森倉庫もその一つ。ウォーターフロント地区というのかもしれません。港沿いに並ぶ昔のレンガ作りの倉庫群。今では、倉庫としての利用ではなく、色んな商業施設などが入り、観光客をたくさん呼び込んでます。
到着して、まずは一番の撮影スポット、定番の撮影スポットで記念写真。レンガ色の建物が倉庫群です。なんか小樽運河と少し似た風景。
観光客が多い場所で、車も通行しているので、急いで撮ったので、本当は背景に入るはずの函館山などは写らず。でも、まぁ、それなりの写真です。
ここは函館駅から朝市を越え、金森倉庫群へ続く橋です。七財橋という名前の橋で、高倉健さん主演の「居酒屋兆治」で有名になりました。
橋を渡ると、もうそこはウォーターフロント地区、金森倉庫群です。小樽運河でも見たレンガ造りの倉庫が並びます。
小樽運河と違うのは、金森倉庫は一つの会社が全部建造し所有していたので、同じような倉庫がずらっと並ぶところです。小樽運河沿いの倉庫は、色々な会社の倉庫が並びます。
観光スポットだから仕方ないけど、やっぱり人が多い。ワン連れは、邪魔にならないように人の少ない通りを選んで歩きます。小夏的には、その方が好きみたいですが、私は昔住んでいた時には、倉庫はあったものの、それは倉庫であり、現在のようないろんなお店がなかったので、いろいろと覗きたかったのですが、ワン連れではそうはいかないのが少し残念。
ぐるっと倉庫群を回ると、結構な距離。小夏もへばってきたので、そろそろ出発です。
函館の西側は西部地区と呼ばれ、ペリー来航以来、色々な歴史的な物を残しています。このウォーターフロント地区から函館山の方へ向かうとさらにさまざまな観光スポット、写真でもよくみる有名な坂など楽しませてくれます。
一応、小夏と車でその西部地区(元町)へ向かいましたが、あまりに人が多く、道が狭いのに観光客が多すぎて車で通行するのが大変だったので、そそくさと退散。代わりに、あまり観光客が来ないであろう立待岬へ行き記念写真だけを取りました。
お天気が良ければ、海の向こうに青森が見えるんですが、残念ながらそこまでのお天気ではありませんでした。
通り道に函館市民ご用達のハセガワストアがあったので、これまた市民に人気のヤキトリ弁当を購入。車の中で、小夏と一緒に食べました。久しぶりという事もあり、美味でしたす。
ヤキトリといっても、ヤキトンなんですが。考えてみれば、昔の北海道でヤキトリといえばヤキトンでした。子供心に不思議でした。
さて、次へ行こう。
大沼公園
大沼公園(大沼国定公園)は、函館から国道5号線を北上したところにある広大な公園です。近くにある活火山「北海道駒ケ岳」の噴火活動によりできた沼(大沼、小沼、蓴菜沼)からなる公園です。冬になると白鳥もやってきます。天気が良い時は、大沼越しに駒ケ岳を望む雄大な景観が楽しめます。
こちらも、小夏と行った時は観光客が大量に来訪していました。駐車スペースが潤沢にあるせいか、これから札幌方面(函館方面)へ向かうトイレ休憩もあるのか、とにかく大型の観光バスがどんどんやってきます。
大沼の手前の定番の撮影ポイントで、記念撮影と思いましたが、観光客の団体が途切れず暫し待機。間隙を縫って撮った写真ですが、うーん、ぱっとしない。駒ケ岳は全然見えないし、看板が妙に背が高いので、冴えない写真です。
少し沼の周りを小夏と散歩。何故か、その前の函館で疲れたのか、あまり歩かずに立ち止まって水面を見ています。物思いにふけるように見える小夏は、らしくないので、たぶんあまり興味がないのかと、早々にここは立ち去りました。
大沼では昔から慣れ親しんだ「沼の家の大沼だんご」を食べたかったのですが、ここもお店が大混雑してて、小夏が団子は食べれないこともあり断念。
大沼公園は車で行くのも良いのですが、お時間や機会があれば函館からJRで行くのもお勧めです。沼の間を縫うように函館本線が走り、木立を抜けた時、急に目の前に駒ケ岳が迫る風景が好きです。活火山なので山に木は生えていませんが、その斜面に夕日がまぶしく当たると、それは素敵な風景です。
初めて小夏と北海道へ行った時から、すでに4年経ちました。小夏も現在16才。れっきとした老犬になりました。車での長距離移動も嫌がるようになってきたので、もう同じようなルートをたどることはできません。
当時でも12才のシニア犬で、車での強行スケジュールで行けるかな?と思いましたが、今は流石に無理。私と同じようにあの時の記憶があるのか、ちょっと聞いてみたくなります。
↓ ランキング参加中!