柴犬と服

鼓太郎、小夏と暮らし始めた頃、現在の部屋犬は普通に服を着るものだと思ってました。色んな雑誌やネットを見ても、服を着たワンがたくさん。もちろん、柴犬もきれいな服を着て嬉しそうな顔をしています。そんな写真を見てたせいで、鼓太郎と小夏にも服を買ってあげようとショップへ行きます。

記事内インデックス
柴犬サイズの服がない
服を着る目的
鼓太郎の場合
小夏の場合

近所で服を着て散歩している柴犬はいない。オスとメスのペアで一緒に散歩している柴犬もわが家のほかには一軒しかない。

二柴がお揃いの服を着て仲良く散歩している風景はきっと人目を引くに違いない。道行く人に、たくさん可愛いと言ってもらえるかもしれない。姑息に計算、いえ、楽しみな風景が広がります。

柴犬サイズの服がない

ところがショップへ行っていきなり躓きます。

今はデザインやサイズもずいぶん豊富になりましたが、わが家で初めて服を買ったのが今から10年以上前には、柴犬サイズの物が意外にありませんでした。小型犬(超小型犬)用の服はたくさんありましたが、柴犬サイズのものが店頭に殆どありません。逆に大型犬用(ラブラドール、短毛種のせいで寒さに弱いのか?)の服も比較的豊富。でも、いくら大は小を兼ねるとは言え、大型犬用の服は柴犬には使えません。

ネットで探しても、サイズはあっても売りきれが殆ど。もう春になってこれから暑くなるという時期に、どうにか季節外れのワゴンセールス?的なコートを発見します。サイズは、少し小さめな気もしましたが、色違いがあり、鼓太郎と小夏でペアルックにできると、購入です。次の冬の時に本格利用しようと考えました。

それにしても、柴犬サイズの服は少ない。そもそも柴犬が服を着るという想定がないのか?それとも柴犬のサイズ自体が微妙で適合商品が少ないのか?当時の感覚としては、どちらも影響しているかなと思いました。

柴犬が服を着ることを想定していない 今では、柴犬も室内飼いが増えましたが、以前は外飼いが主流だった柴犬。外飼いであればすぐに服はどろどろになるので着せることは殆どないに違いありません。このため、当時としてはメーカーさんも柴犬を想定した服作りはしていなかったのかなと想像します。
柴犬に服が似合わないということはないと思います。個人差あるんでしょうが、私は服を着た柴犬も好きです。

柴犬サイズが微妙 これは確かにという感じです。サイズ別の犬種例が良く表示されていますが、意外に柴犬は記載されていませんでした。サイズ別に記載されている他の犬種を参考に考えます。うーん、柴犬はどこだ?Sサイズじゃないよな、Mサイズか?Lサイズかもしれない・・・。少なくとも、SSサイズとLLサイズは違うみたいだけど。間を取って、やっぱりMサイズか?

これはレインコート。痩せてきた鼓太郎なので、セーターの上からでも着れました。小夏にも着せてみましたが、全然、胴回りが足りなくて着れない・・・。

初めてだからサイズが合わなくても仕方なし。Mサイズでオーダーです。結果的には少し小さめ。当時、一番筋肉体型だった鼓太郎は、それでも着用できました。なかなか格好いいぞ。小夏は、うーん、無理やり服の中に小夏を押し込んだと言ったところです。見た目は、・・・うーん、何か変です。太いからだがぴったりの服に強調されてしまった。

服を着る目的

ワンに服を着せる目的はいろいろです。思いつくところ次のようなことがあげられます。

・きれいに着飾る
・寒さ対策
・抜け毛の飛散防止
・怪我や病気治療のため

私も当初は、深く考えず、きれいに着飾って誇らしげに散歩しようと思っていました。でも、これは人間の勝手な思い込み、エゴだったみたいです。犬は、そんな外形的なことは関係ありません。そのせいか、この目的で服を着せようとした時は二柴に拒否されてしまいました。服が嫌いと言うよりも、こちらの魂胆を見透かされたような気分でした。

柴犬は、ダブルコートなので寒さには強い犬種ですが、加齢とともに寒さがこたえるようになるようです。その頃になると、あっさりと服を受け入れてくれました。これは、人間サイドのエゴではなく、犬サイドでの服の必要性の受け入れだったのかなと思います。

何事も勝手な押し付けは上手くいきません。ワンが必要な時に必要なことをすれば素直に受け入れてくれます。これは、人間も同じですね。

鼓太郎の場合

鼓太郎は、若いころは服は決して得意じゃなかったようです。無理やり着せると、静かに抵抗していました。暴れまわるという感じではありませんが、襟口からマズルを突っ込み、服を齧り始めます。静かですが、服の生地をかみ切ろうとしているのは明白。この頃の鼓太郎は、破壊王ですから、服の生地なんて破くのは簡単簡単・・・。

買ったばかりの服を瞬時に破かれるのはたまらないと、慌てて脱がせます。それから、長いこと服を着ることは、私も鼓太郎も忘れていました。

そんな鼓太郎ですが、12才ころから、少し様子がかわってきました。冬になると少し寒そうにすることが出てきました。そのころ、家内がペットショップの抽選で当てた薄手のパーカーがあり、これなら体の締め付け感もないかと試しに着せてみます。

すんなり受け入れてくれました。以前の抵抗はどことやら。落ち着いた様子でパーカーを着ていました。薄手の生地なのでさすがに真冬は、他のセーターやコートを着せました。

最晩年の鼓太郎。これが服を着る転機になったパーカー。おむつもしてます。空の上でも、このパーカーを着てるのかな?

どのセーターやコートでも、鼓太郎は嫌がることなく着てました。数枚しか服がなかったので、とりあえず小夏の服なども使わせてもらいながら、慌てて注文しました。

それ以来、夏場は服を着ることがありませんでしたが、晩秋から春先までの間、鼓太郎は服を着て過ぎしました。

でも、薄手のパーカーがお気に入り。冬でも家の中にいるときは、このパーカーを着てました。そして最後に空に昇るときも、このパーカーだけは一緒にもっていきました。小夏に、着られるのが嫌だったのかもしれません。

小夏の場合

小夏は、子供の頃から服が大嫌いです。鼓太郎も若いころは同じだったので、そんなものかと思ってますが、無理やり着せたときの反応が少し異常。部屋の中を猛スピードで駆け回り、床に服をこすりつけなんとか引きはがそうとします。少し経てば諦めて落ち着くかと思ってましたが、5分たち、10分たち、一向に止める気配がありません。ハァハァぜぇぜぇ言い始めているのに止めません。

そんなに嫌なのか?それに、これじゃぁ虐待になってしまう・・・。

殆どない服を着た小夏の写真。暴れまわってはいませんが、不満そうな表情。

私の方が諦めて小夏の服を脱がせると、すぐに落ち着きました。それ以来、一、二度試しましたが、基本的に小夏は裸ん坊で今日まできました。

小夏は、現在15才と4ケ月程度ですが、まだ服が好きになって来たか確認していません。鼓太郎のように気温の低い季節を迎えても寒そうにしていないし、何よりも冬毛がみっちりと生えそろっているので、あえて私も試そうとしません。

何よりも、大きな問題。

小夏が着れるサイズの服がない!たぶん着れない、サイズが小さくなってしまったようです。小夏自身の服もそうですが、鼓太郎の形見分けの服も同じこと。鼓太郎が服を愛用するようになった頃に比べ、体重が軽く1.5倍程度なので、鼓太郎の形見の服も入らないのは明らかです。

小夏が寒そうな素振りをし始めたら、新たに新調しよう。それが何時なのかはわかりません。とりあえず、元気に裸で駆け回っている時間が長いことを期待してます。


一緒に暮らし始めた頃、お揃いの服を着た鼓太郎と小夏が並んで楽しそうに歩く。そんな風景を期待してましたが、残念ながら、少し違う風景しかわが家には訪れませんでした。それでも、無理強いせずに自然体で元気に暮らせたので、それはそれで良かったと思ってます。

 

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