よく握る柴犬の前あし

鼓太郎と暮らすこと4年ほど経過してから、わが家では小夏を迎えることになります。同じ柴犬とは言え、雌雄の違いもありますが、色々と細かな違いに気づかされました。その中で、ものすごく小さなことですが、当初、ずいぶんと気になったのが前あし、特に指の握り方でした。


柴犬の指は、別に握っている訳ではないのでは?と言われるかもしれません。実際に握ってはいないのでしょうが、あたかも指を握った時のげんこつ状の様に見えます。もちろん、病気のナックリングとは別物です。ナックリングはこちら

この指の握りは、鼓太郎の場合、幼犬期から顕著でした。人間が握りこぶしを作って地面に手をつくような形。指部の前の方が、一段高く盛り上がります。強そうな手に見えます。なるほど、柴犬の手はこういう形なのかと思い込んでました。

しかし、小夏を迎えて、小夏の前あしを見ると、握りこぶしがありません。指を握らずに、指を広げたまま手のひらを地面につけているような形です。幼犬時代は、筋肉がまだついてないから仕方ないのかなと、早く鍛えなければと思ってました。

しかし、数年経過して、鼓太郎と一緒にさんざん散歩しても、一向に握りこぶし状の前あしにはなりません。

その頃は、雌犬は指を握らない、握りこぶしがないのかと思い始めてました。

そんな時にふと目にした日本犬保存会のHP。そこに掲載されている日本犬スタンダートに、次のような前あしに関する基準説明を発見。

前肢は、肘を胴体に引き付け、体幅と同じ幅で地面に接します。前繋は適度な角度を備えて、指部は緊まりよく握ります。

特に雌雄の区別はないようです。ならば、小夏は少し基準外ということなのかもしれない。基準外でも生活に支障ないのであれば、それはそれで気にすることはないかと無理に納得してました。

ただ、同じ説明の前半部分「肘を胴体に惹きつけ、体幅と同じ幅で地面に接します」という部分も、今度は気になってきました。

鼓太郎を正面から見ると、確かに前あしと前あしとの間隔が狭く、きゅっと引き締まっているような印象、すらっとした立ち姿に見えます。しかし、小夏を正面から見ると、なんか台形状に前足が開いて見えます。前あしと前あしの間隔も広く、鼓太郎よりもその間隔が広いことに気付きます。O脚というか逆U脚というか・・・。

どうやら前あしについても、小夏は基準外みたいです。

別に展覧会(柴犬の)に出るつもりもないので、基準外でも構わないのですが、心配だったのは、「この開き気味の前あしで、生活に支障ないのか?前あしとか肩の関節に変な負担がかからないのか?将来、歩行が困難になるのではないのか?」ということでした。

よくわからないものの、素人発想として、「体重が増えると、前あしの形状から部分的に負荷がかかりそうだから、この子は太らせないようにしなければ。それと筋肉をつけて、少しでも負荷に耐えられるようにせねば」と、その時は思いました。

しかし、なかなか現実は難しく、前あしの筋肉は発達せず、胴体へのぜい肉はたっぷり・・・。胴体の立派さにくらべて、手足が妙に細い。人間でいうとビア樽体型になってしまいました。責任の半分は私にありますが、小夏は責任の半分以上。食欲は、意識の外の問題なので責任を問うのは可哀想ですが、・・・。

流石にビア樽体型になった時は、真剣に体を支えきれないと思ってました。それでも、私の不安をよそに、ちょこまか動き回り、そしてよく食べました・・・。

結局、現在の14才と5ヶ月経過まで、小夏に歩行上の障害は出ていません。これから先は、たとえ歩行障害が出て来ても、老化によるものとの区別がつかなくなるので、生涯、前あしに問題はなかったということにしようと思ってます。

指の握りについては、7才頃に少し盛り上がるように握るようになり、現在に至ってます。多少筋肉も付いたせいなのか?偏平足が直ったと私は言ってます。

2005年11月 左:鼓太郎 右:小夏 この記事とは関係ありませんが、鼓太郎は白いマロ眉、小夏は黒いマロ眉だったみたいです。

柴犬のチャームポイントとして、前あしの指の握りを考える人は、多分あまりいらっしゃらないと思います。でも、きゅっと結んだように見える指の握りも、柴犬らしいポイントです。機会あれば、柴犬の指先と他の犬種の指先を見比べてみてください。

 


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