小夏の病歴 アトピー?皮膚炎?

小夏 2016年8月頃 徐々に痒みが収まり始める時期。肉球も赤みが消えていきます。

柴犬に共通して見られる病気に皮膚病・皮膚炎・カイカイ系アレルギーがあります。原因や症状はさまざまなようですが、柴犬は全体的に皮膚病・皮膚炎、カイカイ系アレルギーになりやすいようです。ダブルコートで、みっちりした被毛なので、皮膚炎には無縁のようにも思いますが、多くの柴犬、飼い主さんが苦戦しています。

わが家の鼓太郎も小夏も、程度の違いはありますが、どちらも皮膚炎・アレルギーには悩まされました。特に小夏は、手足の肉球中心としたカイカイと共に今でもその症状が出ることがあります。

これまでも何度となく周期的に皮膚病・アレルギー・カイカイで病院へのお世話になっていますが、決定的な効果、改善には至ってません。完治は見込めない諦めたというのが正直なところです。過度な治療は避けて、できるだけ、痒みが少なく穏やかな時間が続けば、と思ってます。

過去にこの手の通院で、振り返ってみると、今も引っかかっていること、時があります。その時の記憶を辿ってみます。

小夏が余りにも痒がって、肉球だけでなく体全体が痒そうで辛そうなので、病院へ。先生、被毛をかき分けて、櫛で毛を梳いて目診。
「んーと、ノミはいないなぁ」。
そりゃそうだ、ちゃんとフロントライン(ノミダニ駆虫薬)もしてるし、シャンプーもして、衛生面には気を使ってる。
一応、毛を根元から採取して、検査に回します。
「皮膚が赤いなぁ、炎症?アレルギー?とりあえず、かゆみ止めの薬出しますね。薬飲んでても、それでも痒がるようだったら、薬なくなった頃にまた来てください」。
何かものすごく簡単だけど、こんだけで大丈夫なのか?
とりあえず、薬を飲ませて、様子見です。でも、二週間分の薬がなくなっても、さほど改善はしません。どうしようか、小夏をまた病院へ連れて行った方が良いのかな?

 

小夏が痒がってる以上、自分ではどうしようもないので、再度、病院へ。
「改善しないんだ」と先生、また被毛をかき分け小夏の皮膚を見る。
「やっぱり赤いね」。
そうかな?健康的なきれいなピンク色くらいに見えるけど?
「今、どんなシャンプー使ってますか?」
以前、勧められて購入したシャンプーも特に効果がなく、色々と人づて、ネットづてで知ったノルバサンを使ってました。シャンプーのあとは暫く痒みが収まるようだったので、好んで使ってました。
「うん、ノルバサンね。あれも良いんだけど、ちょっと刺激が強いかもしれない。小夏ちゃんは皮膚が弱いみたいだから」。
皮膚が弱いなんて、この先生から初めて聞いたけど?いつも、ちらっとしか見てないし・・・。
「これ薬用シャンプーで刺激も少ないので、これに変えてください」。
それで本当によくなるの?
「あ、薬の方も継続してくださいね」。

でも、痒みはやっぱり変わらないようです。薬がまたなくなったので、病院へ。
「もしかしたらアトピーかもしれないね。今度、アトピーの薬ですごく良いのが出たので、試しませんか。ちょっと高めの薬だけど、効くから」。
はぁ、そうですか。小夏が楽になるなら、多少高くてもいいけど・・・。でも、わが家的には多少じゃなかった・・・。
会計をしてた家内が私の所に来て「お金持って来てる?」。
一日一錠の薬ですが、一錠あたり〇千円。保険のない動物病院の費用は高額になりますが、それにしても高い。これ、月にしたら一体いくらになる?そしてどれくらいの期間、飲み続けないと駄目なんだろう?とりあえず購入した一週間分で効果出れば、ありがたい。

でも、その時の薬は、金額もさることながら、錠剤(カプセル)が大きくて、おちょぼ口の小夏は飲むのにずいぶん苦労していて可哀想でした。カプセルなので、半分に割って分けて飲ませることができません。

で、購入した薬もなくなった。アトピーなのかそれ以外なのか、特定されない小夏の痒みは改善しません。また病院へ。

一向に改善の気配が見られない旨を先生に言います。
「効きませんかー?それじゃあ、薬を朝晩に飲ませましょうか。それで、暫く一ヶ月くらい飲み続けましょう」。
いや、ちょっと待て。一体、薬代はいくらになるんだ?そもそも、そんな薬漬けみたいなことは嫌だ!小夏も飲みにくくて、飲ませるときに涙目になってるのに、・・・。
「薬の量は増やしたくありません。あと一週間だけ試しますが、特に効果なければこの薬はもうやめます」と私。
「え?そうですか?」と先生。


この頃、ちょっと不思議に思い始めていたのですが、アレルギーやアトピーだとか言う割に、特に検査らしい検査をこの病院ではしていませんでした。ネットで調べると、アレルギーなどは、アレルゲン特定のためにまず検査をしてから、その対策を講じます。他の方の犬ブログを見ても、そうしたステップを踏んで治療されていました。この病院でやったのは、被毛をかき分け目視、毛を採取して寄生虫の検査だけ。あとは、ひたすら投薬。当時は、よくわからずに言われるままでしたが、考えればおかしなことです。

小夏の腎不全誤診の病院だったこともあり(診断した先生は既に辞めていた)、ふたたび「この病院で大丈夫かぁ」と心の中で叫んでる自分がいました。

結果的に薬は効果なく無くなりました。同時に、その動物病院へ行くこともなくなりました。

2012年8月頃 右手前:鼓太郎 左奥:小夏

動物病院を変えたのは、他に良いところが見つかったというのもありますが、小夏のことを可愛がってくれていた看護師さんトリマーさんたちが一斉にやめてしまったたり(何があったの?)、暴れん坊だった鼓太郎の扱いがひどいと感じたこともありました。

さて、小夏のカイカイですが、この時に病院へ行ってたのは初夏から真夏ごろで、季節が変わる頃から徐々に収まってきました。秋になると、ほとんどけろっとしていつもの元気な小夏に戻ってました。夏場は、いつもよりは多めにシャンプーをしましたが、その時に使っていたシャンプーも再びノバルサンにしていました。

完治した訳でないことは分かってましたが、一気に直るものでもないと理解してました。治せないなら、上手く付き合っていくしかないと思います。その後も毎年、春先(梅雨時)ころから夏の間は、小夏のカイカイは症状として出てしまいます。あまりにひどい時は、病院でかゆみ止めを出してもらいます。少し可哀想ですが、なんとかその時期を乗り切ってます。

皮膚病・アレルギーの類は、一朝一夕に完治するものではありません。上手く付き合いながら、それでも絶対に薬漬けにはしたくない、と今まで暮らしてきました。

今年もカイカイが少し激しいですが、それでも病院に行くこともないと思ってます。

 


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