柴犬気質と日本人気質

2008年12月頃 左:鼓太郎 右:小夏 どっちも太り気味、いえ太ってます・・・。

柴犬気質は、どこから来ているんだろう?いつ、どのようにしてDNAに組み込まれたのか?

学術的な根拠などはありませんが、個人的に思ってることを書いてみます。

そもそも柴犬気質、その傾向・内容は柴犬に限った話ではありません。よく観察すると日本犬全般に共通と言っても良いと思います。もちろん、それぞれの犬種によって、特に目立つ部分や隠れてしまう部分はありますが、底辺には多くの共通項があると思います。

さらに広げて考えると、こうした気質は日本人にも同じように言えるような気がします。

誠実、忠実、頑固、社会性のなさ など

典型的なものだけ上げると、これらは、柴犬以外の日本犬、そして日本人にも同じく見られます。


海で囲まれた島国の日本の風土の中で、外との接触頻度が少なく、先祖累々と長く生きてくると、人間も犬もこうした気質・性格になったのかもしれません。最近の日本人は、どんどん海外へ出て行くので、こうした気質・性格があまり表面的には見えないかもしれません。それでも、何かの緊急時や感情高ぶりコントロールが利かなくなると、根っこの部分の気質性格が出てきます。本質的な部分、DNAのどこかに保有しているように思います。

柴犬、日本犬は縄文の時代から、日本人と密着して生活していたと言われてます。長く身近で暮らすうちに、日本人の気質に合わせて、あるいは見習って、自らの気質性格を変えて行ったのかもしれません。人間の方が、躾として、そういう性格に持って行ったのかもしれません。人間と一緒に暮らせば、少なくとも最低限の食事や安心を確保できるので、一緒に暮らせるように本能的に気質性格を長い時間の中で変えて行ったと考えることも自然です。

だとすると、柴犬気質のルーツは日本人気質

柴犬と一緒に暮らし始めて、時には戸惑う柴犬気質。あるいは困ってしまうこともあるかもしれません。でも、それは自分の気質性格を鏡に映したものかもしれません。少なくとも自分に当てはまらずとも、周囲を見渡せば同じような気質性格の日本人がたくさんいるはずです。そう思えば、一緒に暮らす柴犬との付き合い方もわかるはずです。柴犬の方も、日本人気質を考えて接し方を考えているかもしれません。

柴犬気質は、愛玩犬のイメージではありませんが、長く一緒に暮らす上では、日本人にとって最も親しみやすい気質性格だと私は考えてます。

 

現在では、海外での日本犬人気もあって、海を渡る柴犬、日本犬がたくさんいます。海外に渡った日本犬たちは、これから世代が進むとそうした日本犬の気質性格も少しづつ変わって行くのだろうと考えています。日本から直接渡り住んだ1世の日本犬、海外で生まれた日本犬2世、3世・・・。何十年かすると、海外の日本犬と日本でずっと暮らす日本犬とでは、気質や性格は異なったものになることでしょう。

自分が死んだずっと後に、柴犬がどんな気質性格になっているのか、見ることはできないのは残念ですが、少し楽しみでもあります。

 


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