あたしの病歴 2 腎不全?エーッ!

こんにちは、小夏です。病歴シリーズの続きです。今日は、文章ばっかりで長くなりますけど許してね。コクシジウムに打ち勝つまで、鼓太郎に移ると大変なので、あたしはお家ではゲージに隔離されていました。つまんないので、殆ど寝てばかりでした。治るまで1か月くらいかかったかなぁ。


たまにゲージから出してもらうと、もう嬉しくて大はしゃぎです。見事完治して、暫く平和な暮らしをしていましたが、不幸はある日突然に。お家に来てから4か月くらい(生後6カ月くらい)経った頃です。

お散歩に行っている時におかあさんが気が付きました。「小夏、頻尿じゃない?しょっちゅう、しゃがむんだけど。でも、ぽたぽたとしか出ないんだよね。家にいるときに我慢しすぎて膀胱炎にでもなったんじゃない。」

おとうさんは、このあたりは鈍くて、「そうかぁ。犬ってしょっちゅうオシッコするもんじゃないか。鼓太郎だって、電柱ごとに足あげてるし。」
「そういうのとは違うような気がする。病院で診てもらおう。」
と、またくだんの病院へ連絡すると、「採尿してきてください」とのことで、苦労の末(採尿難しいですよね、おかあさんの手を濡らしてしまった…)、採尿し病院へ。暫し待ち、検査の結果。

「血尿ですね。腎臓の機能に問題があります。今日から食事制限してください。一般のフード、オヤツはあげないで、この缶詰だけを食べさせてください。」え~っ!このころあたしは、オヤツの味を知り始めていたので、意気消沈です。
「どれくらいの期間、食事制限しないとだめなんですか?」と、おかあさん。
「これからずっとです」と先生。
「え、それって生きてる限りずっとということですか」
「腎機能が回復すれば大丈夫ですが、低下した機能は殆ど回復しません。なので一生ということになるかもしれません」
え、え、え!それって、殆ど死の宣告じゃない!

あたしはその時何が起こったのか分からなくてにこにこしてましたが、おとうさんもおかあさんも、ものすごく悲しそうな顔していたことを憶えてます。あたしが理解したのは、その後。鼓太郎はおやつをもらえるのに、あたしは何時ももらえず、ご飯もカリカリじゃなくて、いつも同じ缶詰だったこと(この缶詰おいしくなくて、毎回、あんまり食べませんでした)で、あれっ、何が起きたんだろうと思ってました。

おとうさんもおかあさんも、あたしのこと嫌いになったんじゃないかとも思ったんですが、ご飯のこと以外は、一杯遊んでくれるし、お散歩にも連れてくれるし、可愛がってもらえるので、あぁ、食べ物がなんか問題あるんだなと理解しました。

当時その缶詰は病院に行かないと買えなくて、(●/d缶です、ネットでも手に入らなかった)、しかもかなり高かった。あたしのお家は、特に貧乏ではないけど特にお金持ちでもない普通の家庭だと思っているので、あたしは、心の中でゴメンナサイしてました。

でも高い缶詰でも、おいしくないのであまり食べないことが多かったです。食べないと、おとうさんもおかあさんも余計悲しそうな顔をしてました。ドライフード嫌いの鼓太郎だけが、横で「なんで小夏だけ缶詰なんだ」と不満そうにしていましたけど(笑)。

はじめに買った缶詰(2缶:2日分)がなくなりそうになってきた頃、あたしは初潮を迎えました。その時、おとうさんが、はたと気付きました。

「ちょっと待てよ。血尿って、この血が混じってたんじゃないか。血の量が多くなって気が付いたけど、実は少し前から始まっていて、それが尿に混じったんじゃないか。」おかあさんも、そうかもしれないと同意して、二人とも嬉しそうでした。そんなこともあって、前に書いた「お赤飯」が出てくることになったそうです。

病院の先生にそうした可能性を聞いたところ、
「そういう可能性もありますね。日を置いて、また検査しましょう。」
「そういう可能性をはじめに考えなかったのですか?生年月日もわかっているし、去勢前なのもわかっているのに。」と、おとうさん。険悪な雰囲気になりそうなので、おかあさんが間に入り、病院から帰ってきました。缶詰を買うように言われましたが、おとうさんが拒否しました。おとうさんの病院不信メーターは、この時、すでに爆発して壊れちゃったみたいです。

後日、おかあさんがあたしのオシッコをもって病院に持っていき、検査してもらいました。

検査結果は、「異常なし」。あ~あ、一体なんだったの。実際に病気でなかったのは良かったですが、お家のみんなの記憶の中では、あたしの最大(最悪)の病歴となっています。

このこと以来、おとうさんはあたし達の食べ物については、それ以前にまして甘アマになり、チョコレートみたいに絶対食べていけないもの以外は、大概、食べさせてくれるようになりました。

口癖になった「好きな物食べて早死にするのと、好きなもの食べないで長生きするのと、どっちが良い?」というのも、この件以来聞くようになりました。なので、おとうさんがご飯食べているとき、その足元があたしの定位置。冬に向かって栄養貯えないと駄目なので、今日も、なんかお裾分けお願いします。

腎不全だったら今日まで元気に生きてこれなかった。誤診をしてくれたお医者さんに感謝!?

スポンサーリンク

“あたしの病歴 2 腎不全?エーッ!” への2件の返信

  1. う~ん、こんな誤診もあるんですねぇ{%最悪webry%}
    いずれにしても、一生美味しくない缶詰フード(あれは美味しそうな香りがついてるだけで、ホントは美味しくないらしい。電子レンジでチンしていい香りがパッとでてきたところを食べさせる)になるところを助かってヨカッタですね。家も先代まではキッチンにお出入り自由で食事中おこぼれもらってましたが、凜からはキッチンに入れなくしました。もっとも4柴が来たら、食事どころではないと思いますが…

  2. そうなんですよね。今になると笑い話なんですが、その時は、既に食いしん坊だった小夏の将来を考えて悩んでしまいました。4柴さんは、みんな健康そうで何よりです。気温が下がると小夏は「食欲全開」で、食事時は何時でも私の横で「良い子座り」して上目づかいです。

コメントを残す