未明の帰省者

こんにちは、鼓太郎です。お家に帰ってきた時に、小夏の許しを得て何回かブログスペースをもらえるようになりました。小夏だけで、毎日記事書くの大変なんだろうね。年取って寝てる時間が長くなってるから、イベントも減って書くこと減ってるしね。かと言って、僕も特にイベントがあった訳じゃないから、お家の滞在記録アンド昔の想い出です。


8月8日、小夏の誕生日の午前0時ちょうどにお家に入る。ただいまー、って言ったんだけど、おとうさんとおかあさんには聞こえない・・・(ちょっと、これは残念だけど仕方ないよね)。

唯一、僕の声が聞こえる小夏はと言うと、すでにベッドの上で舟を漕いでました。たまに空の上からのぞいても、寝てる時間が大部分になった小夏。年取るとこれは仕方ないのかなぁ。

ならば、僕も寝るしかないとベッドに登り、小夏と反対の場所で丸まります。僕は寝るときは基本的に丸まってねるけど、小夏は大の字になったり、伸びきって寝るよね。下手に起こすと咬み付かれるから、小さい声で、「小夏、誕生日おめでとう」って言った。起きるかなと思ったけど、すぴすぴ寝続けてた。耳も悪くなった?

気が付いたら僕も寝てました。

そして翌朝、昔から早起きの僕なんだけど、小夏は爆睡中。

でも、おとうさんが妙に早く起きだした。どうしたの?昨夜は遅くまで机に向かってたのに、もう起きるの?

「今日も暑そうだなぁ。早く朝散歩に行かないと、小夏が熱中症になっちゃうからな」と。そうだよね、僕が暮らしてた時より夏の気温は確実に上がってるよ。去年あたりから、危険な暑さとかいう表現が出ています。僕がいた頃は、そんな言い方誰もしなかったのに。

そそくさと身支度して、おとうさん、小夏を起こす。

「あがっ?」と変な声を上げて、小夏が目を覚まします。僕がおとうさんの横にいるのに気が付いて、尻尾を振ってくれた。

「鼓太郎、おかえり」
「おはよう、小夏。誕生日おめでとう」
「ありがとう。あたしもついに、鼓太郎と同じだけの誕生日を迎えたよ」
「うん、僕も地上では15回目の誕生日が最後だったからね」
「あたしは、まだ何回か誕生日迎えるから、鼓太郎を越えるよ」

それは、ちょっと悔しいかな。でも、いつまでも元気に生きてほしい。いつか、小夏がお空の上に来た時、ばあちゃんになりすぎてて僕が小夏のことをわからないかもしれないけど・・・。

でも、その時はきっと僕が迎えに来ることになるだろうし、空の上ではみんな元気な時に若返るから、いらぬ心配みたいです。

「小夏、時間早いけど、少しでも熱くならないうちに散歩いくぞ」と、おとうさん。「鼓太郎も帰ってきてる?かもしれないから連れて行くぞ」と、手に携帯鼓太郎をぶら下げてた。

ありがとう。じゃあ、みんなでお散歩行こうか。

これが、携帯鼓太郎。僕の分骨ペンダントだけど、お家では携帯鼓太郎と言ってる。僕の分身みたいな扱いです。

明日からお盆休みに入る人たちが多いみたいです。ここのところの暑さに疲れた体をいたわってください。

ただ台風が接近しているそうなので、こちらも気を付けてね。僕みたいに実家に帰省する人も多いと思うけど、移動は大変なのでことさらご注意ください。

さて、お散歩出発しましょう。きっと短時間だけど。

 

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