8年前の今日、あの日あの時

こんにちは、小夏です。出来る事なら忘れたいけど、決して忘れるわけにはいかない3.11から、今日で丸8年が経ちました。悪い夢であればまだしも、現実としてあんな事が起きてしまった。


毎年書いているけど、あの日あの時、あたしは鼓太郎と一緒にシャンプー屋さんに預けられていた。シャンプー、ドライヤーも終わり、待合室(ていうか、お店のショーウインドウ)の中で鼓太郎と一緒にお迎え待ちながらうとうとしてました。

鼓太郎は、道を人が通るたびに気になってうろうろしてたけど、あたしは、そろそろ爆睡モードに入りかけていた。

左:鼓太郎 右:あたし 2013年8月 震災の年じゃないけど、シャンプーが終わると、いつもシャンプー屋さんの待合室(ショーウインドウ)で一緒にお迎えを待ってた。

その瞬間。床の下の方から、ドンって大きな衝撃。続いて建物がきしむように揺れた。当時のシャンプー屋さんの建物は、築30年以上(もっと古いかも)の小さなビル。ん、これ、いつもの地震と違う。慌てて起きだして、吠えるあたし。暴れて震える鼓太郎。

ドアが開いて、シャンプー屋さんの店長さんがリードを手に、「鼓太郎、小夏ちゃん(店長さんは、あたしのことは「ちゃん付け」だけど、何故か鼓太郎はいつも呼び捨て)、逃げよう!」。

例によってリードをなかなかつけさせない鼓太郎に手こずりながらも、どうにか外へ。

まだ揺れてるよー。足元がふらつく。

近くの建物から、人がわらわらと湧いてくる。日本人は世界の中で比較的地震慣れしている民族だけど、このわらわら湧き方は、地震の大きさを物語っている。

はじめほどの大きな揺れじゃないけど、断続的に揺れている。揺れ続けているように感じる。何が起きてる?

外に出た人たちも、顔がこわばり、何をするというのではなく立ちすくんでいた。携帯やスマホで電話してた人達も、すぐにつながらなくなったみたい。ネットで情報探してた人たちも、だんだんネットもつながらなくなったようで、スマホを諦め、ただただ立ちすくんでいるだけ。どこを見ているというわけでもないし、一緒の人たちと話をするわけでもなく茫然と立っていた。

あたしも鼓太郎も、暴れずに立ちすくんでいた。

おとうさんやおかあさん大丈夫かな?お家つぶれてないか心配・・・。

暫くして、おかあさんが迎えに来た。

どうやらお家は無事らしい。お家は無事みたいだけど、部屋の中は大変なことになってるとのこと。おとうさんの仕事部屋は、本棚の一つがひっくり返って、パソコン(デスクトップ)がどっかに飛んでったらしい。食器も大量に割れた。マンション14Fなので、揺れがすごかったらしい。おとうさんとは連絡つかないらしい。

何時までも、シャンプー屋さんにいるわけにもいかないので、おかあさんとお家に向かいます。でも、問題が・・・。エレベーターが止まっている。これは、階段上るしかないよね。でも、マンション内、ワンは歩いては行けないことになっている。抱っこかゲージに入れるしかないことになっている。

「非常事態だから、まあ、いいんじゃない」とおかあさん、あたしと鼓太郎を連れて非常階段へ。あたし、マンションの中を自分の足で歩きまわったのが、この時が最初で最後です。

さすがに14階までの階段は厳しい。でも、あたしはまだ6才、鼓太郎10才、おかあさん〇才。途中での休憩は、主におかあさんのためです。途中で休憩いれながらも何とかお家へ到着。

階段で疲れたこともあるけど、お家についた安心感から、眠くなっちゃった。鼓太郎は、家の中の異変に気づいて、あちこちチェックしてた。たくさん割れたお皿は、あたしたちが踏んづけて怪我するから、迎えに来る前におかあさん片づけてくれていたみたい。

おとうさんどうなったかな、と思いつついつの間にかねてしまった。

おとうさんが疲れた顔で帰ってきたのは、翌日の朝5時だった。あたしと鼓太郎でちゃんとお迎えした。鼓太郎、はじめ吠えてたけど・・・。

震源地から遠く離れた東京の片田舎でも、こんな状況で大変だったから、被災地そして被災者の大変さ、苦労、辛さは計り知れない。そして、それはその後も長く続いたし、未だ解決されていない問題もたくさんある。

2016年におとうさんとの北帰行の帰り道は三陸海岸を南下しました。その時、立ち寄った大谷海岸駅にて。この駅は、震災で廃線、廃駅になりました。

人間は幸せで便利な世界を作ったかもしれないけど、自然にはまだまだ敵わない。敵わないという発想自体がそもそも違うのかな?自然を制しようとせずに、自然に身を任せて生きていけば良いように思うけど。少なくともワン族は、人間よりも、まだ自然とともに生きていると思うよ。

人間は欲を少し捨てればいいんだよね。あたしの食欲は自然なものだからいいんだけど。

あの日あの日、そしてその後、みなさんはどんな時間を過ごしましたか?

 

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