鼓太郎の病歴 膝蓋骨脱臼

柴犬に限らず、犬族共通の関節系のトラブルに膝蓋骨脱臼(パテラ)があります。比較的、小型犬によく見られるトラブルだそうです。膝蓋骨とは、いわゆる膝のお皿、足の関節部分です。関節が上手く動くように、そして膝の関節の保護のためにお皿はありますが、そこがずれてしまうトラブルです。若犬でも見られることがありますが、老化にともない発症することも多いそうです。


わが家の鼓太郎は、この老化に伴ってのパターン。満14になってすぐのころに、左の後ろ足が急にぴーんと突っ張って、上手く歩けなくなりました。立っているのも辛いようで、左足を床から浮かしていました。

鼓太郎2014年9月14才と3ケ月。左後足が脱臼?

右の後ろ足でバランスとろうとしていましたが、なかなか上手くいかないで何度も転びそうになります。それを補なうように左足を床につけようとはしますが、痛いのか、足が上手く曲がらないのか、左足の甲を床につけようとします。見た目は、ナックリングみたいですが、足がまっすぐにピーンと伸びきっており、それとは違いました。

私も初めてのことなので理解できず、「足が攣ってる」と思い、足をさすって揉みほぐそうとしました。でも状況はあまり改善せず、鼓太郎も痛そうに気にしているので、急遽、病院へ向かいました。

症状 足を引きずっていたり、曲げにくそうにしたり、床に足をつけない、足が突っ張っているなどの状態で、とにかく通常とは同じように歩けません。しかし犬はそれでも歩こうとしますので、転倒してより悪化する危険性もあります。

原因

・先天的な膝関節の異常
・後天的な外傷性
・老化  など

鼓太郎の場合、老化+外傷性かと思います。実際に見ていませんでしたが、寝室から出てきた時に足が伸びきっていたので、たぶん私のベッドで昼寝して、そこから飛び降りたときに痛めたと思っています。若い時は平気だったはずですが、老化により飛び降りたときの衝撃をうまく吸収できなかったのようです。


対処方法

症状に応じて4段階で診断され、それぞれの段階に応じた治療が行われます。軽度の場合は、自然に2、3時間様子見ていると自然に定位置に骨がはまるそうで、飼い主さんも気づかないことも多いみたいです。しかし、なかなか元に戻らない場合には、お医者さんの所へ相談に行き、状態を確認し判断を仰ぐのが無難です。脱臼は癖になりやすいので、その点も注意が必要。

内科的治療 内服薬、サプリメント、レーザー治療などです。同時に運動制限や体重管理(制限)なども、状態に応じて併用になります。

外科的治療 手術による治療です。骨組織の再建軟部組織の再建のとがあります。術式までは知りませんが、お医者さんによって、状態によっていろいろです。いずれにしても手術なので大事にちがいはありません。

長期にわたり脱臼が続くと、次第に骨の変形にもつながり、高い段階の症状になってしまいます。どの病気やトラブルでも同じですが、早め早めの対処が功を奏するのは膝蓋骨脱臼に限りません。

鼓太郎の場合は、何度か同じような症状が続きましたが、医師に言われたように、何時間かすると元に戻り、普通に歩けるようになっていたので、特別なことはしていません。治るまでの間、注意深く観察して、あまり動き回らないようにさせていただけです。サプリは、「鼓太郎は絶対に食べない」と思い使用しませんでした。

予防方法 先天的なものについては、治療(手術)後の再発予防をのぞけば、予防の手段はありません。後天的(外傷性)については、膝にできるだけ負担をかけない生活をすることを第一義にします。
・生活環境の整備 家の中の段差を減らし、階段を使わせない。フローリングのように硬く滑りやすい床にはカーペットやマットを敷く。
・体重管理 また体重が増えすぎると当然のことながら膝への負担が増しますので、体重管理も重要です。でも、これが難しい・・・。
・サプリメントの服用

2014年9月鼓太郎 痛がって騒ぐことはありませんでしたが、歩きにくいせいで疲れたのかぐったりモード。

鼓太郎が膝蓋骨脱臼を起こしたあと、わが家では唯一残っていたリビングのフローリング部分を全部カーペットにしました。人気の着脱可能なタイルカーペットです。これは便利なものだと思ってます。愛犬が老犬域に入りかけたお宅は一度ご利用を考えても損はないと思います。

 


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