桜の天蓋

毎年、桜の見頃になると行きたくなる公園があります。わが家から車で30分ほど、東京の片田舎の丘陵部に広がる大きな公園です。平坦な道の交差点を曲がると公園入口に向かって緩やかな坂が100メートル以上続きますが、その両側は交差点からずっと桜並木が続きます。


かなりの年数を経た桜の木、大木なので、道の両側から未知の中央部に向かって枝が伸びています。左右から伸びた枝が、道の上に蓋をしたような、天蓋のようになります。桜の満開の時期、散り始めのころに、この坂道を車で通り抜けるのも、徒歩でゆっくりと登っていくのも、何とも言えない幸せな、さわやかな気分にしてくれます。

2014年4月初め 道の真ん中に立ち見上げると両側から桜の枝と花が天蓋のように迫ってきます。

道の両側の桜並木は、公園の入り口の先にもずっと続き、私の住む東京の片田舎では桜の質量ともに最大の公園です。しかも、町のはずれの丘陵部なので、平日であれば意外に訪れる人も少ない。ゆったりと時間を過ごすには最適です。

2014年4月初め 散り始めた桜の花びらが足元にびっちり。ちょっとした絨毯のようにも見える。

鼓太郎と小夏とも、この公園へは何度も足を運びました。丘陵部なので街中と気温差があるせいか花の盛りの日が上手くかみ合いませんが、それでもほぼ毎年チャレンジ。そんな中で、鼓太郎晩年の2014年4月初旬、ほぼベストの日に訪れることができました。満開の時期も良いのですが、ちょっと満開を過ぎて花びらが舞い始めるタイミングが私の一番の好みです。

この時は、まさにそのタイミング。14歳の誕生日が迫っていて、体力が少し落ち始めていた鼓太郎には悪いかと思いつつ、坂を一度下り、そしてまた登るといった具合に桜を楽しんでいました。

2014年4月 鼓太郎13歳と10ケ月。それほど楽しそうには見えない?

鼓太郎と小夏にしてみると、桜のことがどこまで好きなのかは不明です。私が桜好きなので、それに付き合っていただけかもしれません。

2014年4月 小夏9歳と8ケ月 微妙な表情で坂を登る。

それでも晴れた空のもと、きれいな桜の花の記憶をとどめていてくれたら嬉しいです。

この日は、時折、弱い風吹き、それによって花びらがはらはらと散り、道に落ちていた花びらが舞う、桜吹雪を何度も見れました。きれいです。日本の風景です。

でも、それだけ花びらが舞うと思わぬアクシデントも。鼓太郎が急に固まって動かなくなります。どうしたんだと、かがんで鼓太郎をみると、なんと両方の鼻の穴にぴったりと花びらが吸い付いてました。これじゃあ、息できなくて苦しいよね。

両方の鼻の穴に花びらがきれいに一枚づつへばりついてる。下向いたときに勢いよく息をすいこんだんだろうか。決してヤラセ写真ではありません。

呼吸困難で倒れる前に、急いで鼻から取ります。でもこれも今となっては良い思い出、笑い話です。

ゆっくりとした時間を過ごし帰宅。あちこちで桜の花を追いかけてる私ですが、この時の桜が一番記憶に残っています。

でも、それは桜の花だけでなく、鼓太郎と小夏と一緒だったというのも大きな理由なのかもしれないと思ってます。

今年もこの公園の桜を小夏と一緒に見に行きます。鼓太郎はいないけど・・・。

 

 


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