幼犬時代の成長スピード みったくない顔

犬の成長スピードの速さについては、以前、ドッグイヤーのことで書きましたが、特に子犬時代、パピー時代の成長スピードには本当に驚かされます。生後1年で人間の15才から18才くらいに成長します。ドッグイヤー1年が人間の7年と言われてますが、この時期は特に早く、その倍以上のスピードで成長してしまいます。

つまり迎え入れた犬の子犬の時間は本当に短時間なのです。

初めて柴犬と暮らす人は、テレビや写真で見る柴犬子犬の丸々、ころころしたぬいぐるみのような姿に魅かれますが、実際はそのころころしたぬいぐるみのような期間はものすごく短いです。個体差はありますが、ころころのぬいぐるみみたいな柴犬子犬の時間は、せいぜい生後60日までといったところです。

しかも、実際に子犬を迎え入れることが出来るのは、早くて生後40日。60日くらいで迎え入れることができれば、早い方かと思います。そんなに早くに母犬から離せません。それゆえに、子犬で迎え入れても、ころころのぬいぐるみみたいな子犬と一緒の時間は、せいぜい1、2週間しかありません。

子犬から成犬へ向かう成長スピードの早いこと。見た目がどんどん変わっていきます。毎日一緒に暮らしていると気づかないのですが、体重を測ったり、後から写真を見た時などに、その成長と見た目の変化に気づかされます。

体が大きくなる(当たり前・・・)。迎えた時の二倍、三倍もあっと言う間です。ご飯を食べずお肉とオヤツばかり食べていたわが家の鼓太郎でも急ピッチに成長しました。この体が大きくなっていく期間が、あくまでも個人的な話ですが少しがっかりな期間でした。わが家では、生後半年くらいまでの期間を「みったくなくなる(北海道弁らしい)期間」と言ってます。

鼓太郎 左)2000年8月生後60日頃 右)2000年9月生後100日頃

鼓太郎を迎えて4週間ほど経った頃、夜遅く仕事から帰ってきてリビングに入ったとき、ハテ?何か、おっさん臭い顔の犬が駆け寄ってきました。

ん、君はだあれ?鼓太郎しかいないはずだけど、こんな顔だったかな?

写真左は、家に来たばかりの頃、右がそれから一ヶ月ちょっと経った頃です。間違いなく、どちらも鼓太郎です。ぱっちりめのアーモンドアイは同じです。でも、言っちゃ悪いけど、不細工になってしまいました。柴犬じゃない犬に見えます。見比べるといくつか特徴的な変化があります。

・耳が長く伸びた
・マズルが伸びた
・顔が細長くなった

想像するに、成犬の顔かたちに変わっていくとき、部分的に成長スピードが違うようです。そのため、顔のバランスが悪くなってしまったようです。私も子犬で迎えたのは鼓太郎が初めてだったので、驚いてしまいました。このままの顔だと、ちょっと可哀想かもしれないと不憫に思ってしまいました。

 

でも、心配ありませんでした。耳やマズルの長さに見合って頭骨も成長していったようで、妙に細長い顔も成犬柴犬の顔つきに変わっていきました。安堵するとともに、見た目はこういう成長変化をするんだと初めて知りました。

そして、年が変わった1月頃、生後7ヶ月頃には、見た目はもう立派な柴犬の精悍さを備えた若犬になってました。中身は子供です。

鼓太郎2001年1月頃 冬毛のせいもありますが、顔も体もバランスが取れ、既に立派な若犬に。腕と足が太い。一日三回、散歩に行ってました。

小夏の場合は、私たちの方に鼓太郎での経験があったので、あまり気になりませんでした。「みったくなくなる期間」が来たな、でもその後、美人さんになるよと思って過ごしてました。

雌雄の違いかもしれませんが、鼓太郎ほど顔つきが大きく変化しなかったような記憶です。でも記憶をよくよく探ると、キツネみたいな顔になったようです。顔つきもキツネですが、小夏は尻尾が大きくてふさふさで立派だったので、ますますキツネっぽく見えました。

顔つき以上に「みったくなくなった」のが首です。妙に首が長くなってしまいました。顔が小顔だったので、首の長さと相まって、いよいよキツネです。鼓太郎の時は、首が長くなることはなかったので、これでバランス取れるようになるのかとまた不安に。

でも、これも問題なし。長い首と体全体のバランスが取れるのには少し長い時間、1年くらいかかりました。キツネだった小夏は、その後、タヌキに変貌していきました。


柴犬の場合、子犬時代が特にころころとした丸顔と体型なので、この成犬に向かっていくときの顔や体の変化には驚かされます。はじめて柴犬を迎えた人は、もっと驚くに違いありません。

でも、ご心配なく。間もなく、あなたが期待する柴犬成犬になりますから、一時的にでも嫌いになったりしないでください。この時期は社会化が進む時期でもあるので、たっぷりの愛情をもって可愛がってください。

かけた愛情に違わぬ素敵な柴犬成犬がすぐにやって来ます。
(追記)他の柴犬ブログ見てても、この成犬になるまでの「みったくなくなる」顔のことを見たことがありません。個体によって違うのかもしれません。


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