来たばかりの幼犬時代:トイレトレーニング

2000年9月頃 鼓太郎 少し成長して、耳が伸び、M字眉毛の気配がうっすらと

わが家に鼓太郎がやって来た日、正直なところ、何の準備もせずに迎えてしまいました。子供の頃に、犬と暮らしていたことがあったせいか、特に準備なくてもどうにかなると甘く考えていたのかもしれません。もしかしたら、迎えることになった日も、ペットショップをのぞくだけで、迎えるとは思っていなかったのかもしれません。

しかし、迎えてからやっぱりと言うか案の定と言うか、今になってみれば楽しかった時間ですが、沢山のことに頭を抱える自分がそこにいました。

思いつくままに、その当時、次のようなことで困りあたふたしていたことを記憶しています。他にもありそうです。思い出したら追加していきます。あくまでも、わが家の鼓太郎と小夏を通じての経験範囲ですし、鼓太郎と小夏とでも全然違います。それでも、初めて柴犬を迎える方はみんな経験することだと思います。はじめて柴犬と暮らす方の参考になるかもしれませんので、何回かに分けて備忘的に書いてみます。

今回はトイレトレーニングです。迎えたその日、おそらく真っ先に遭遇するシーンです。

鼓太郎の場合

鼓太郎を迎えた日、家に到着して、お持ち帰り用の段ボールの手提げ箱のふたを開けると鼓太郎は顔をぴょんと突き出し、少しだけあたりの様子を窺い、そして元気に飛び出してきました。

私は購入してきたゲージの組み立て。その間、家内が鼓太郎を遊ばせます。ペットショップの時と同じく元気に、そして甘噛み本気噛みしながら、暴れてます。ゲージを組み立て、給水器を取り付けて一応の準備完了です。ようやく鼓太郎と遊べるかと思って見やると、部屋のあちこちの匂いを嗅ぎまわってます。今ならすぐわかりますが、その時はそんなに家の中が臭いのかと、後を一緒について回ります。さんざん、匂いを嗅ぎまわっていたと思ったら、やおら腰をおろして、・・・オシッコでした。

フローリングにできた小さな水たまり。

急いで買ってきたペットシートで水たまりを吸水し、匂いが残らないように雑巾と洗剤で拭きとります。匂いが残ると何時もそこで用を足すようになるとペットショップの店員さんに言われていたので、しつこく拭きとります。

そこで、はてトイレはどうするんだ?生き物なんだから、オシッコとウンチはつきもの。家内に聞くと、店員さんはゲージの半分にベッドを置き、残りの半分にトイレを置くと言ってたそうです。言われるまま、ペットシートの下に新聞紙を敷き設置完了です。しかし、そんなに大きなゲージではないので、ベッドとトイレはとなりあわせ。これで良いのかな?これで上手くここで用を足してくれるのだろうか?

上手くはいきませんでした。頑として、ゲージの中で用を足しません。そもそもゲージが大嫌いなようで(ペットショップに居た時、よっぽど嫌だったみたいです)、外に出してくれーとゲージが揺れるほど暴れ続けます。しばらくはゲージの中に入れておいて、たまに外に出して遊ばせる方が良いとのことだったので、夜泣きしても心を鬼にして(たいていの人は、夜泣きに負ける・・・)ゲージの中のトイレで用を足してくれるのを待ちます。

それでもしません。柴犬はきれい好きと言われてます。狭い空間の中でオシッコやウンチの匂いがするのが嫌なのか、鼓太郎の気持ちはわかりませんが、とにかく頑としてしません。何度か、本当に一、二回だけ、私たちが夜寝た後に我慢しきれなくて、中でしたことがありますが、朝、鼓太郎の所にくると大変なことになってました。ゲージの中に入れていたベッドをトイレの上にかぶせて、ベッドがウンチまみれ。それが嫌で余計暴れたのか、鼓太郎の体もウンチまみれ。朝から臭い一日が始まってしまいました。

でも、これは本当に例外です。基本的に朝まで我慢し続けるようです。朝、私たちがゲージのあるリビングに入っていくと、早く出してと大騒ぎなので、とりあえず外に出します。すると部屋の中を駆け回って、匂いを嗅ぎながら、腰をおとしてしまいます。止める間もなく、我慢していた大量のオシッコ。大きな水たまりを作ります。

この繰り返しが延々と続き、これはゲージの外でしか用足しする気がない事を察しました。さりとて所かまわずされても困るので、トイレトレーニングをいざ開始。鼓太郎の場合、ものすごく時間がかかり、本当にマスターしたのかよくわかりません。

トイレトレイをゲージの外に設置します。少し自分のオシッコの匂いがする方がトイレと認識するとのことで、わざと汚れたシートを敷いておくのですが、これが気に入らないのか、トイレとはあらぬ方向でシーと・・・。後日になると、私たちにもオシッコ、ウンチをしたいときの動きが何となくわかってきたので、トイレに連れて行こうと何度もしましたが、それも気に入らないようで、私や家内の手をかいくぐって、水たまりを・・・。殆ど根くらべのような日が続きました。でもなぜかウンチだけは、はじめからトイレで出来ました。その後もウンチは安定的にトイレで、でもオシッコはあちこちに・・・。何故だっ!

今になって思うのは、鼓太郎にとってオシッコは排泄行為以上にマーキングの意味が強かったのかもしれません。散歩に行けるようになった頃から、室内でのオシッコの失敗は徐々に減っていきました。その代り、散歩の時にこちらが恥ずかしくなるくらい頻繁にオシッコ、マ-キングです。結局、室内でトイレの失敗がなくなるまでは三か月近くかかってます。トイレをマスターしたというよりも、散歩の時に用を足すようになっただけなのかもしれません。この頃、鼓太郎は一日三回散歩に行ってました。

結局のところ、トイレトレーニングに成功したわけじゃないのかなと思ってます。半年近く経つ頃には、トイレは完全な外派になりました。

小夏の場合

小夏を迎えた時、鼓太郎のトイレトレーニングの苦労が思い出され心配したのですが、気が抜けるほど順調でした。鼓太郎で懲りてたので、ゲージの中にトイレは作らず、たまにゲージから出してあげた時にトイレをさせることにしました。

と言うよりも、家についてお持ち帰り用の手提げ段ボールから出てきた小夏は、何も教えてもいないのに、一人でトイレの方へ向かっていきシー。トイレを鼓太郎と小夏それぞれに設置するほど家は広くないので、鼓太郎との共用です。その分、トイレに鼓太郎のオシッコの匂いがしたのか、トイレはここですねとすぐに認識してくれたようです。トイレトレーニングの必要のない仔でした。


余談ですが、鼓太郎と小夏は室内で一つのトイレを共用で使ってました。それで特に不都合はありませんでしたが、一、二度トイレのタイミングがぶつかったことがあります。その時は小夏に少し我慢してもらって、鼓太郎が長引くときはトイレとは別にペットシートを広げてそこでしてもらいました。その時も、小夏は失敗することなしで、ペットシートがトイレと早くに理解しているようでした。トイレに関しては、小夏は意外にも賢かったようです。

 

トイレトレーニングも個体差に合わせてやらなければならない、というのが振り返って思う事です。リアルタイムの時は、わかりませんでした。マーキング目的だったというのは今になって思う事です。すぐに叱らず、なぜそういう行動するのか考えてあげられることができれば、トイレトレーニングもきっと短期間で上手くいきます。

 


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